中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

ホーム > 最新情報&代表ブログ
国語対策法を伝授

宿題って、出されて嬉しいですか?出さないと不安ですか?②

2020年6月23日

 続きです。
 基本的に宿題を出さないのが当塾の方針です。そう言うと「熱意がない」「無責任だ」と言われそうですが、塾にとっての熱意・責任の結果とは「中学受験に合格させる」この1点しかありません。宿題を含めその過程は枝葉末節に過ぎませんし、そもそも大量の宿題をこなしたから成績が伸びた生徒、を見たことがない、だから出さないのです。例えば夏休みに膨大な宿題をこなしました、2学期は見違えるほど成績が伸びました、このような生徒がいたとしても、ほんのわずかでしかなく、私の周りではほとんど聞いたことがありません。また、缶詰状態の中での塾の合宿も同様、「朝から夜まで頑張りました」で、忍耐力と自己満足感は得られるかもしれませんが、休み明けに成績が飛躍的に伸びた生徒はどのくらいいるのでしょう?私の知る限りではあったとしてもごくわずか。当塾は「実利を得られる可能性の低い意味が無さげなこと」はやらないことにしています。
 出される側の生徒さんは「信頼されていない」、出す側の大人は「信頼していない」から宿題が存在するのです。相互不信が宿題という「歪んだ学習システム」を生み出しているのです。なぜ「歪み」なのか?それは誰も得しないからです。相互不信というマイナス思考からスタートしているのに、有益なことを生み出す、なんてことは(考えればわかることですが)あり得ないからです。
 「私はあなたのことを信用していませんよ、だから宿題出すのですよ」と暗に言われた子が嬉々として宿題をこなすでしょうか?勉強が好きだという子も宿題は嫌、と言います。嫌々からは何も産み出せないのです。それが証拠に宿題を大量に仕上げても成績が一向に上がらないことは「世の中のあるある」になっているくらいです。その仕組みに「おかしい」と思わなければいけないのです。「子供は宿題をやるもの」「学校・塾は宿題を出すところ」という固定概念に縛られ、思考停止のまま非生産的なことを黙々行使するのを「真面目」というなら、私はそういう真面目さは要らないと思うのです。
 私の知る中学・高校は、宿題なし、校則なし なのですが、それでも優秀な人材を多く輩出しています。不思議なことに進学校であればあるほどその傾向が強いのです。それは「生徒が賢くてしっかりしているから」ではなく、「大人が生徒を信頼しているから」というのが正しいのかもしれません。もっといえば「大人が子どもを信頼しているから、生徒の方も賢くしっかり育っていく」のかもしれません。
「子どもは放っておいたら悪さしかしない」という性悪説的な考え、それに基づく、だから宿題を出す、校則で縛る、では只々「勉強とはやはりつまらないもの、大人は子供の人権を奪う分からず屋」という思考を子供たちに植え付け、それを増大させるだけになってしまうのです。
 中学受験成功を本気で考える生徒は、その成功を確実にするため、そのために自分に足りないことを補うため、そもそも学習を通じて自分自身を成長させたいがため、誰かにとやかく言われるまでもなく、勝手に学習します。
 このような生徒は自分の人生を自分で考える時間をたっぷり持っています。時間がたっぷりあるのは、親や教師があれこれ言わず見守っているからです。そういう環境下で育ったお子さんは「自分が何をしたらいいか」を明確に持っています。やれ習い事だ、やれ塾だ、と「忙しくすることが時間効率が良いことだ」「子どもに暇を与えないことが真の教育」「ぼーっとしている時間は無駄な時間だ」と、それが良かれと思い、年中子どもを忙しくさせているご家庭のお子さんは、親の強制力で一時的には成長しますが、長期的には「思考できないロボトミー的な人間」になってしまうのです。(私は幼児期からの習い事(特に金銭的な実利を産まないもの)は百害あって一利なしと考えています)
 例えば「漢字1日20個ずつ書く」という、時間の無駄遣いでしかないと思われる宿題を出され「この宿題にどういう意味があるのかわからないが、やれと言われたからやる、みんなもやっているからやる、先生に叱られるからやる」という生徒、「どういう意味がある宿題かわからないが、昔からそういう宿題を踏襲しているから出す、自分だけはみ出すわけにはいかない、から出す」という教師。今ですと「学校ではマスクの色は白で統一」とか、双方が「?」と思いながらも出したり出されたりする宿題や校則。本当に思考が停止しています。同調圧力が過ぎます。一事が万事、日本という国はそういうシステムが多いのです。しかし、今まではこれで良かったのかもしれませんが、この先本当にこのままで良いのか?とも考えてしまいます。

「個性重視の教育」「一人一人自分らしく、でいいんだよ」という(胡散臭い)謳い文句と真逆の、現実世界での同調圧力。
 そもそも「個性」なんてあって当たり前、そのままでいいのです。

 それぞれが本当に自分で物事を判断し、自分の考えで行動できる世の中がくるといいですね。

次回に続きます。

 

記事情報
全て表示
カテゴリー: アーカイブ:
検索
検索:

RSS
第一志望として考えたい厳選主要中学校30案内東京23区
豊洲事務所外観
トップページ 当社の理念 無料体験授業 入会手続き及び
入会金・指導料金
指導スケジュール 人材募集