中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

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国語対策法を伝授

速読の呪縛から解放されない限り、国語は上達しません。

2020年5月07日


 中学受験では四教科均一配点型の学校もありますが、多くは算国重視(配点が高い)です。ですからこの二科目のどちらも得意だというお子さんはそれだけでも有利なのですが、実際はこの両科目ともに得手だという子は少なく、どちらも不得意という子は(ほぼ同じ配点なのに)この二科目のうち、算数の学習を優先しがちです。現在、私の授業のほとんどは算数であり、国語の授業はどこか隅に追いやられてしまっている感があります。どちらも重要科目だとわかっているのに、なぜこのようなアンバランスが生じるのか、を考えてみますと、推測ですが

1 算数の難問が解けないと入試に受からないという不安
2 国語の学習法がわからないので、とりあえず算数でカバーしたいという消極策
3 国語は日本語だから特別な勉強をしなくてもいつかできるようになるという楽観

などが理由なのかな、と思います。

1につきましてはそんなことはありません。合格ラインを65%とした場合、そのほとんどを計算問題・一行問題それにやや難し目の基本問題の得点化でその程度はカバーできてしまいます。また。難問・応用問題と呼ばれるものはだいたい最後に残されており、解けるも解けないも時間的にそこに辿り着くことができないのが現実なのです。ですから「みんなが取れない問題を取る」ことよりも「みんなが解けるであろう問題、少し頑張れば何とかなるであろう問題」を確実に得点化させる方がよほど大事なのです。算数はミスをしない子が受かるのです。
2につきましてはなるほどそうかもしれません。自己流で行う文章題の演習ほど「労多くして益少なし」なものはありません。また、指導で一番難しいのは国語ではないかと思います。「正しい国語の指導、そこからの点が取れる指導」ができる講師は意外と少ないです。ですから、あてにならない国語をやるよりはつい算数を学習の中心においてしまうのもわからないではありません。私個人も文章題を家でやるくらいなら漢字・語句を国語の家庭学習の中心にした方がいいと考えます。そして国語の文章題は自己流ではなく、きちんとした指導の下で行うことをお勧めします。
3につきましては勘違いですね。中学入試レベルの国語は日常の読み書きができればよいというものではなく、得点化には論理的思考や丁寧な読み取りなどが不可欠であり、それらを鍛えることなしでの国語の上達はあり得ないのです。

 その国語ですが、できない生徒さん(もしくは親御さん)からのお悩み・ご質問で多いのが「読むのが遅いから問題が解けず空欄だらけになり点数が伸びない。速読力を鍛えるにはどうしたら良いか?」というものです。

 はて、本当に読むのが遅いから問題が解けない→得点化できないのでしょうか?
 過去、国語のできた生徒M 君(麻布→一橋)Sさん(豊島岡→慶應)Mさん(桜蔭→東大)を思い出してみても、彼ら彼女らはむしろ読む速度が遅く、それでも得点力に優れていたのですが、それは一体どうしてなのか?と考えてみると、遅読の方が優れている、と合理的に説明できるからです。なので、むしろ「速読信者」のまま思考が止まっている方が危険なのではないかと思うのです。

 その理由につきましては、次回のお話とさせていただきます。

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