時間はあるのだから言い訳できません。
2020年4月16日
※ 「塾が閉鎖され学習の進捗が心配」「ウェブ授業では物足りない」「受験生なのに家で遊んでばかりいる」「苦手分野が克服できず先に進めない」など
お悩みを抱えている方はご相談ください。プロからの助言ですので、何かしらお役に立てるかと思います。
コロナウイルスに因る緊急事態宣言を受け、学校だけでなく塾も閉鎖、また不要不急の外出も控えるようにというお達しの中で、受験生は1日の大半をご自宅で過ごしていると思います。
さて、「受験に成功したいですか?」という問いには皆さんYESと答えるはずです。「成功するためには何が必要ですか?」については「学習をこなすための時間と努力」、「誰のための受験ですか?」についても「自分のため」、と判で押したように回答してくるはずです。それが本心なら今回の禍は受験生にとって明らかにチャンスです。なぜなら「自分のための受験を成功させるだけの豊富な学習量を確保でき、それをこなす努力を遺憾なく発揮できる時間が有り余るほどある」からです。しかし好条件が揃っているにも関わらず「学習しない」「努力しない」「成績が伸びない」のであれば、周りから「なぜ?」と思われても仕方ないのです。それは日頃から己を偽ってきたことの証なのです。本当はやる気ないんでしょ?言われないとやらないんでしょ?それはそれで自由ですが、その代わりそういう生徒は淘汰されますよ。自己責任ですが、それで納得ということでよろしいでしょうか?
己を偽る生徒は、この機を最大限に利用する生徒に勝てるはずはなく、よって成功しません。皆に一律にもたらされた平等な条件下で失敗する者がいるとすれば、その原因は環境のせいでもなく、親のせいでもなく、塾のせいでもなく、「意欲の低さ」「自分の弱さ」以外ありません。語弊はあるかもしれませんが、「時間だけはたくさんある」という好条件に恵まれた今年は、受験生の言い訳は一切通用しないのです。「時間がないから」「忙しかったから」と、学習できない理由をそこに求めることはできないのです。そういう意味で来年は「本当に頑張った子しか受からない」という史上最もシビアで且つわかりやすい受験が待ち構えているのです。
「今年の受験生は様々な不利益を被ったから、かわいそうだったから全員合格❗️」とはなりません。休業要請下でお店が閉鎖されても「かわいそうだから家賃も人件費も光熱費も税も全てチャラにしてあげるね」とはならないのです。
世の中はシビアなのです。誰も助けちゃくれません。
自分だけは誰かが助けてくれるだろう、世間がなんとかしてくれるだろう、という平和ボケ的な甘い期待ができない現実を体験した今回の騒動は、ある意味啓蒙なのかもしれません。「自分を守れるのは自分しかいない」その当たり前の理屈にやっと気づいたことを収穫だと考えなければいけません。日々何となく学校に行って、会社に行って、と流され、現状維持だけでも何とか生きてこれたこと自体が奇跡であり、しかしそれは逆に言えば認識の甘さでもあったのです。
受験生に当てはめると、自分を救えるのは自分だけ、受験に成功するもしないもその結果は自分次第、という教えなのです。自分に甘い人・克己心のない人・他者依存の弱い人は老若男女問わず淘汰されるのです。周りに流されず自分の頭で考え、工夫することの大切さを身を以て知る機会だと思います。
本当に努力する人間だけが救われ成功するのです。
そういう点で今年ほど逃げ道がなく、生徒さんの学習量・意欲・努力がそのままストレートに合否に反映される年はないと思います。
常に自分を律し精進していく心構えで日々お過ごしください。