第3回合判テストに向けて。
2010年11月05日
※ 今月23日の「1日だけの国語の授業」は5年生満席、6年生残り1名(9:00~11:00)となりました。次回は来月23日(木・祝)、冬期講習期間内となります。
10日後に第3回の合判テストが催されます。今回のテストは今までの学習の集大成をぶつけていくものであり、また、第1,2回の反省から得た改善点を得点として表していくものです。ゆえに、私は毎年この第3回目の合判テストを「合格への判断基準」として最重視しており、ここでの結果で入試の大勢が決まると考えています。皆さんは残りの日々を第1志望校合格率50%以上を獲得すべく、学習に励んでください。当然「予習シリーズ」「四科のまとめ」の内容くらいはすべて頭に入っていなくてはなりません。
本日は国語の話をいたします。当塾では国語の要領がつかめた生徒が増えてきたせいか、「とんでもなく崩れてしまうケース」が目に見えて減ってきました。ただ、欲の深い私はこの程度では満足しません。第1志望校に楽勝で入れるくらいの力を皆さんにつけていただきたいと思います。
未だに緊張するという生徒がいます。「本当は力があるのにね・・」とでも言ってもらいたいのでしょうか?しかし、その言い訳はもう免罪符にも何もなりませんよ。講師サイドから見ると「単に力のない生徒」というだけです。他生徒と同じ環境下で学習しているにもかかわらず、結果を出せない生徒というのは負け犬同然なのですよ。
本日は第3回合判テストに向け心がけていただきたいことをお話しいたしましょう。
まず、物事をシンプルに考えそれに沿った行動をとる習慣をつけること。これについてはここ最近ずっと述べてまいりましたよね。それに従って考えますと、入試は他者より1点でも失点を少なくし、逆に1点でも多く得点すれば勝てるという理屈になります。野球で言えば1対0のスコアーで勝てばいいのです、または、13対12という辛勝でもいいのです。このシンプルにして当たり前の理屈を十分に理解したうえで、それに則した学習を行うことができるかどうかが大切です。
次に、上記で述べた1点の重みを意識した学習をすること。その考えに徹し、且つ偏差値で70以上をキープすることができる生徒は文章題だけでなく、漢字・語句での失点がありません。一方、50未満で低迷する生徒は文章題のみならず、平気で漢字・語句でも失点します。前者にとってそれらは「たかが1点、されど1点の重い問題」なのでしょう、後者にとってそれらは「たかが1点、たった1点の軽い問題」なのでしょう。入試では1点で何十人もの順位が変動するという現実があります。受験とは大勝大敗の世界ではなく、辛勝惜敗の1点差勝負の世界なのです。1点の重みを知り、緊張感を維持したまま頑張れる思慮深い生徒、一方で1点を軽視する現状認識の甘い幼稚な生徒。この「人間力」の差がそのまま入試での結果となります。(理社の暗記ものが苦手な生徒、算数の計算・一行問題でポロポロ落とす生徒も後者に属します)
ところで、先程述べた「すぐに緊張する生徒」さん。情けない話です。大人になったら無能扱いですよ(涙)。ですが、そうも言っていられません。そろそろ克服するための工夫をしてみませんか?
1.入試を含め、大抵のテストの1時間目は国語です。眠いと文章を集中して読めません。また、朝は血糖値が低いこともあり、これも集中力を妨げる要因となります。前日8~9時間は睡眠をとり、試験開始2~3時間前には起きましょう。軽い体操プラス軽めの朝食。試験前にチョコレートを食べることもお勧めします。リラックス効果があり、血糖値を上げ、戦闘モードに入りやすくなります。とにかく頭をスッキリさせた状態で臨んでください。
2.周りを気にしないこと。雑音が気になるなら耳栓をすべきです。皆さんは他生徒と戦うのではありません。自分と戦うのです。自分が高得点を挙げればそれで勝てるという極めてシンプルな話なのです。試験会場は問題用紙に対峙する自分とプリントだけの世界。周りは無の世界。そして、結果など考えず、1問1問に真心を込め自分のベストを注入することだけを考えればいいのです。集中すれば周りなど無いに等しいのです。
3.緊張する生徒は文章の字面だけを追うことになり、中身が理解できないまま終わってしまいます。先ずは試験直前の深呼吸。そしてちょっとふざけて小声で「やったるで~」の一言。それから肩の力を抜き1文1文に心を込め丁寧に読み進めていくこと。理解不十分のときは焦らず一旦立ち止まり、消化してから進めること。文章がわかれば問題は簡単に解けます。心配しなくても国語は日本語です。しかも、6年生が十分理解できるものからしか出題しません。と言うことは、戦う前にすでに勝ったも同然なのです。だったら自分の読み・解釈に自信を持ち素直に解きましょう。不安になると簡単なものでも難しく見えるので、自己流で小難しく考えたり、とんでもない発想をしたりします。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ですね。自宅で受けている気分で気楽に読み解いてください。
本日は以上です。