中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る！！

※　前回お知らせしました１１月３日開催の「１日だけの国語の授業」の6年生枠は定員となりましたので受付を終了させていただきます。残りは５年生枠での１名のみ（１１～１３時）となりました。次回２３日はまだ余裕がございますので、受講ご希望の方はそちらで承ります。

　第２回の合判テストの結果（インターネットでの）が続々と届いております。国語では７割近い生徒が前回を上回りました。その中には初の偏差値７０台、初の偏差値５０台、大幅な偏差値アップ（４５から５８）などがあり、私が「ああ、この子は日頃からよく頑張っているな」と思われる生徒たちがそのままの勢いで結果を出してくれました。正しい方向に従った努力は人を裏切りませんね。この１ヶ月でかなり成長しました。自信がついたところで、次回も平常心でトライしてください。

　残り３割の皆さんは伸びなかった原因はすでにお分かりのことと思います。それを正面から受け止めようとせず、どこかで回避することを模索していた結果がこれです。もう誤魔化しは通用しません。「自分を変えようとしない」のは意志が強いからではなく、ただ頑迷で自分に甘いから。まずは心の弱さを克服しましょう。

　さて、国語でいつも安定した成績を残せる生徒とはどのようなお子さんでしょう？もちろん、幼少期からの読書量の多さ、それに伴う語彙の豊かさ、家庭での会話内容のレベルなどが土台となっていることは言うまでもありませんが、それだけではありません。優秀な生徒さんは「物事の本質」を理解しているのです。

　かつて、夏休みの大半をハワイで遊び過ごしたにもかかわらず、秋以降も国語の成績を落とすことなく、そのまま難関校に合格した生徒がいましたが、国語というのは自転車と同じで一度乗り方を覚えてしまう（本質を理解してしまう）と多少ブランクがあっても乗れる（解ける）ものなのです。難問を目の当たりにしても「物事の本質」つまり、基礎部分が定着していれば恐れることはありません。これは算数でも言えることかもしれませんね。（算数ブログ内で当塾の茨田講師も同じようなことを記しています。正鵠を射た内容となっていますのでご参考までに）

　「文章の読み方」「設問の捉え方」「選択問題の解き方」「書き抜き問題の解き方」「記述問題の解き方」、これが国語の「５本の柱」です。

　シンプルに考えましょう。国語で満点を取りたければ、上記それぞれに対し１００％の力を発揮すればいいだけのことなのです。基礎部分である複数の鉄骨を（国語の５本の柱を）完璧に作り上げた（理解した）うえで、それらをうまく組み合わせて「スカイツリー建築」という難工事を（難問を）完成させる（正確に解く）というイメージですね。

　文章はその内容の全てを頭の中にインプットできるような丁寧な読み方をすればいいのです。

　文章は指定された時間内に読めればいいのです。

　設問を読むときは何をきかれているかを正確に把握し、解答するときはその通りに答えればいいのです。

　選択問題は「文章の内容が正確に掴めているか」を問う問題ですから、正答を得るヒントは必ず文章中にあります。それを理解し文章を丁寧に読むと同時に、自分の思い込みで解く問題ではないことを理解すればいいのです。

　書きぬき問題は答えを正確に予測し、それに基づいてスピーディに答えればいいのです。

　記述問題は文中のことばを利用すればいいのです。

　記述問題は書く時間を確保すればいいのです。

　記述問題は「書く勇気」を持てばいいのです。

　これら全てが完璧になれば自ずと好成績を手中に収めることができるのです。

　完璧にすることは可能です。「無理だ」という人は受験自体が無理な人です。

　上記は国語で好成績を収めるために不可欠な「当たり前」のことばかりです。「当たり前」のことが出来ないのはそれらを一つ一つを真剣に克服しようという意識がなく、工夫を怠ってきたからです。もしくは自分に見切りをつけているからです。

　国語はテクニックで解く科目ではありません。また、手っ取り早く成績を上げる教科でもありませんし、そうすべき教科でもありません。

　向上のためには物事の本質をきちんととらえ、それに向けたシンプルな努力を地道に重ねることが大切です。

　ですから、成功に必要な資質は根気・熱意・集中力ということになります。国語に限らず学問に王道はありません。

　つまるところ、入試は生徒の人間力で決まります。

　また、お子さんを最後まで信じ、じっと辛抱し見守れるかどうかという親の人間力でも決まります。

　中学入試はそれに関わる人間を鍛え、その後の生き様を導いてくれる貴重な体験でもあります。

　次回に続きます。