中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る！！

　９月も残り１週間。あっと言う間に１０月入りです。ここから先は光陰が矢の如く過ぎ去っていきます。ですから１日の気のゆるみが致命傷となり得ますので、毎日毎日小さな目標達成（例えば国語で言えば「今日は敬語を完璧に覚えた」など）でも構いませんのでその積み重ねを意識した過ごし方を心得てください。

　さて、合判テスト（国語）の内容ですが、７割以上は十分取れる内容でしたね。物語文は等身大の主人公が登場する現代文学でした。相変わらずのワンパターンですね（笑）。ワンパターンゆえに平易でした。また、今までの解き方を踏襲するだけでほとんどの問題が解けました。こんなチョロいテストで高得点できなければよほど教わった通りにやっていなかったか、いつも通りの「意味なし自己流」に固執したかのどちらかでしょう。が、いつまでもそういうことをやっている生徒はそろそろ見捨てますよ（口には出しませんが）。御用心御用心（笑）

　と、いつもチクリチクリと辛口コメントを吐き出す私ですが、これも塾生全員を第１志望校に合格させるため、そして余裕をもってそれを実現していただきたいからです。そのためなら悪役を演じることも厭いません。（ただ私は本来こういうキャラではありませんので、きついことを言うのは結構つらいのです。ですから皆さん、私にそんなこと言わせないように何とか頑張ってくださいね（涙）。

　それはともかく、これを親御さんがやってはいけません。正当な理由（自主性がない・指示されたことをやらない・親に悪態をつくなど）で叱るのは構いません。しかし、テストの結果が悪かったからといって子供の前でパニックを起こしたり、子供にどなり散らすなどしてはいけません。この状況下で子供が次のテストを平常心で臨めるとお思いですか？課長にどなられまくっている平社員がこれを機に奮起するなどというのは都市伝説です。結果に対し褒めたり叱ったりするのは誰にでもできることです。受験生の親がこのレベルではいけません。

　ちょっと想像力をはたらかせれば分かることですね。「こんなことをするのは却って逆効果だ」と。我が子をうまいこと学習に誘導するのが親の力量・度量ですね。親は自分の行為を客観的にとらえ行動するよう心がけてください。また、受験生の親なら少しは「児童心理学」を勉強なさった方がいいかもしれません。

　悪役は講師だけでいいのです。追い討ちをかけるように親が責めてしまってはお子さんは逃げ場を失います。ご父兄は（わが子が頑張っていると認められたならば）出来不出来にかかわらずお子さんに励ましのことばをかけてあげ、そして、今回のテストで失敗したのなら、それを糧にし次回のテストでその弱点の克服を確約させるだけでいいのです（克服できなかったら叱って構いません、約束を違反した訳ですから）。

　また、テストでいつも緊張し失敗する生徒は「試験の結果を見せた後の親のリアクション」を心配し、問題を解くどころではなくなってしまうからです。同じ「叱る」でも「好循環を生み出すもの」と「緊張・萎縮などマイナス要因を生み出すもの」があることをご理解ください。（私が叱るときは声の出し方・声のトーン・緩急の付け方・生徒の性格・伝える内容・ことばを噛まないようにするなどを総合的に鑑み、叱る１～２分前から用意周到に準備し計算したものを口に出します。ですから怒っているふりはしていても心は極めて冷静な状態なのです。子供相手に感情など乱しません。ご参考までに）

　ですが、最近すぐに思ったことを口にしたり、感情を乱したりする堪え性のない大人が増えていますよね。自身をコントロールできない「大人になりきれない輩」を親に持つ子は上記もことも含めさまざまな理由で悲劇です。子は親を選べないだけに尚更悲劇ですよね。

　入試の合否は親子の人間力の競演の結果です。なぜならその好循環を生む競演の中で志望校合格にふさわしい学力が育まれるからです。

　「生まれたての子供には何の非もない。子供を悪くするのは未熟な親。親が悪いと子も悪い」。長年いろいろな受験生とその親を観察してきたうえでの結論です。そして毎年２月には「成熟した大人コンビ」の親子が独占的に合格を勝ち取っていきます。しかし、それも当然と言えば当然のことでしょう。「心が未熟なおこちゃまコンビ」の親子が厳しい入試に耐えることなどどだい無理な話だからです。「おこちゃまコンビ」が自滅・淘汰されている隙に「大人コンビ」がすべてをかっさらい我が世の春を満喫する。これが「入試のしくみ」であり、不変の真実なのです。

　また、きついことを言ってしまいましたね（笑）。次回も懲りずに続けます。