成績向上を導く方程式。④
2018年6月18日
※ 日曜日も満席になりましたので、今年の空きは(曜日・時間問わず)なくなりました。以後の受付は来期の予約のみとさせていただきます。
※ 夏期講習もレギュラー生のみで埋まる可能性が高くなりました。新規の枠はほとんどありませんので御了承ください。
今までの内容をまとめますと、成績向上を導く方程式とは「学習量×定着率×得点率」ということになります。学習量を増やすのは定着率を高めるためであり、高めた定着は確実に得点化されなくてはならない。そのうち一つでもないがしろにするようなら成績の向上は期待できません。
「勉強しているのに成績が上がらない」「真面目に塾に通っているのに偏差値が上がらない」という方は、上記を意識した学習を行っていないのです。勉強する・塾に通うのは「定着率×得点率」を高めるという目標達成のための手段なのに、その意識に欠けた生徒さんは、手段であるはずの「勉強すること・塾に通うこと」を目的にすり替えてしまっているのです。そうしておけば親御さんは安心し喜びますからね。親が安心し喜ぶので「勉強すること自体が目的だ」と、多くのお子さん方は勘違いしてしまっているんですね。
(当塾生にも多いのですが)よく「わかった」という生徒がいます。こういう子は「もうわかったから解かなくても大丈夫だ」と思い込み、もう一度自力で解てみつ手間を惜しみ、そのままスルーしがちです。ですが、「わかった」と「できた・定着した」は全く別物なのです。「泳ぎ方」をビデオ鑑賞し「わかった」と頭で理解し、実際にプールに入ってみても思うように手足が動かない、つまり「本当は泳げない」という経験をされた方も多いと思いますが、自分で泳げてこそ初めて「できた」というのです。お勉強も同じことです。
「勉強時間が長いのに伸びない子」は自分にとって取り組みやすい問題ばかり行い、本当に行うべき・克服すべき問題を避けている傾向があります。例えばある生徒は立体図形が苦手なのに、そこだけやらないとか、公民の国連機関の名称を毎回正確に書けないのに、そこはスルーするとか、「苦手なものを苦手なまま放置する」傾向にあります。つまり楽な勉強ばかりしている。皆さんのお子さんはそういう事態になっていませんか?
こういう子は「何のために勉強しているのか?」その根本が分かっていないので、そのような「逃げの勉強・自分に都合のいい勉強」ばかりして満足してしまうのです。成果が上がらない、にも関わらずです。「努力している俺、かっこいい」という自己満足に浸っているだけなのですね。実際には「何もやっていない」のと同じなのです。
厳しいことを言いますが、成果の出ない勉強は「まやかし・偽物」です。「まやかし・偽物」は賞賛に値しませんし、「よく頑張っている」という評価も得られません。成績が上がればその過程は正解、そうでなければ、その過程は過ちなのです。
結果が出ない学習は無意味な徒労でしかありません。だったら結果を出す学習にしていきましょう。
まずは定着率を高めるための勉強にしていくことが肝要です。定着とは「自分で解ける」という意味です。そして、高めた定着は必ず得点に結びつけましょう。一番大事なのは入試までに「得点できる、ひいては失点がない」状況を作ることですからね。
この意識下での学習を行えば成績というのは勝手に上がるものなのです。上がらない子は勉強の仕方・心がけに問題があるからです。
その点にご注意いただき、入試成功に向け励んでいきましょう。