成績向上を導く方程式。③
2018年6月02日
※ 6月は日曜日の一部の時間で(12:30~14:30限定で)スポット授業が可能です。科目を問わず苦手分野を残したままの方はその克服にご利用ください。(その他の曜日・時間は満席)
続きです。
「長時間勉強しているのに成績が伸びない」という生徒さんは、「長時間学習」自体を目的にしてしまっており、それを行う本来の意味を見失っています。長時間学習の本来の目的は反復学習を徹底させることです。反復学習を行う目的は解法の定着率を高めること、それを高める目的は入試において得点できる問題を確実に得点し、失点を極力減らすことです。つまり「確実に合格するため」ですね。これは先日お話しした通りです。その「確実に合格する」という最重要目的達成への「正しい手順」を見失っているから、過程で過ちを犯しているから「頑張っているのに成績が伸びない」のです。しかし、そもそもそれは「頑張っている」とは言いません。方向性の正しくない・結果の出ない「頑張り」「努力」は偽物だからです。
先日お話しした通り、確実に合格するためには正答率80%強の問題を自分は100%、50%以上の問題なら自分は最低でも80%以上、50%未満の問題あっても50~70%は取りたい、逆に10%未満の問題は捨て問にする。この理想に近づけるため・それに向け何度もトライできるようテストは複数回準備されているのです。ですが、その観点に欠ける生徒はただただ「猪突猛進型の無計画な勉強」しかしません。毎回毎回その場限りのテストに挑むだけ、その時々の成績の上下に親子共々一喜一憂するだけ。「テストを有効活用する」「失敗から何かを学ぶ」ことをしません。つまり模試を受ける意味を理解していないのです。
模試での失敗は「受からないよ」「君は馬鹿だよ」という烙印ではありません。そのように解釈し悲観する必要はありません。親子で心を乱す必要もないのです。それは「合格に向け何をすべきか?」を教えてくれるありがたい指標なのだ、とお考えください。
しかし、失敗したテストを有効活用しない、解法の定着率を高める努力も後回しにするのであれば、合格からはますます遠ざかり、失敗を失敗のままに終わらせることになります。そこからは何も学べませんし、進歩もしません。
入試で落ちるのはそういうことに気付かない生徒です。気付かないというのは、それこそ「頭の悪い証拠」でもあるのです。
「頭が悪い」というのは単に算数国語ができないという意味ではなく、様々な方面へのアンテナの張り方・感度が鈍いということも含みます。
好き好んで頭の悪い生徒を欲しがる中学はどこにもありません。
「自分が何のために勉強しているのか?」「毎回模試を受ける目的は何だろうか?」
そこをよくよくお考えいただいたうえで適切な行動を取っていきましょう。
次回に続きます。