春期講習のお話。
2018年3月23日
※講習期間中は多忙につきブログの更新を頻繁に行うことが難しくなります。御了承ください。
終業式・卒業式が終われば春休みです。「春休みは宿題がないから好きだ」という子も多いのですが、今まで塾では新6年生扱いだった生徒もいよいよ6年生、つまり受験生として扱われるのがこの春休みからです。宿題がないどころか本格的な受験勉強の始まるのが春期講習。このスタートダッシュは本当に重要で、この期間を充実して過ごせるか否かで今後が決まります。そのつもりでご参加してください。
さて、「みんなが参加するから」「何となく参加しておいた方が安心だから」と、主体性なく流されるままに受講される方が相変わらず多いです。また「これだけ長時間講習に参加すれば偏差値が上がって当然」と、勘違いされる方も相変わらず多いです。冷静に考えてみれば分かることですが、今まで成績を伸ばしてくれなかった塾で長時間学習しても成績は元のままなのです。同じ指導・同じ受け方を長時間続けたとしても結果は変わらない、それは当たり前の話です。
「実利を得られない講習への参加」ほど時間の浪費はありません。私は実利を得られなくても平気で現状を継続される方の「忍耐力」が理解できません。そもそも塾通いは「実利=成績を上げ、ひいては志望校に受かる」という目的達成のため、であることを忘れてしまっているのではないでしょうか?そして、いつの間にか塾を「託児所」のような位置付けにしてしまっているのです。
ところで、当塾の講習は「家庭学習」を重視しています。その補助としての「授業」を行っています。毎日8時間の家庭学習・8時間の睡眠・休みなので8時間の自由時間、このバランスを理想としています。
大手集団塾の講習は「聞く」が主体です。当塾の講習は「実行する」が主体です。例えるなら水泳を教わるのに「泳ぎ方のビデオを鑑賞させる」のが大手塾だとすれば、「プールで実際に手足を動かせる」のが当塾流です。ビデオ鑑賞では「泳ぎ方がわかった」としても、それが即「泳げる」につながるわけではありません。だとするなら最初から体で覚えさせる方が早い・それが当塾の基本方針です。「わかる」では不十分、「自力で泳げる」にならないと意味がないと考えています。
また、いかにビデオの出来が素晴らしくでも教室で寝ていたのでは意味がありません、しかし、受け手の生徒は参加自体しているので「私はサボっていない」「私は頑張っている」という気にだけはなっています。ですが、この「錯覚」こそが成績の伸びない原因の一つなのです。
やはり勉強は当事者意識を持ち、自分から動いていかないと定着しませんし、成績も伸びません。
「参加していれば何とかなる」という根拠のない理由からの参加ではなく、「自分から主体的に動く」を意識した参加にしていく。これこそが重要だと感じます。
勉強することは大事、しかし、その100倍大事なのは結果を出すこと。結果の出ない勉強は徒労に過ぎない。そのことをよくよくお考えいただいたうえで参加し、講習を実りあるものにしていきましょう。
次回に続きます。