真の理解とは?
2010年7月27日
夏期講習が始まり一週間が経ちました。猛暑の中、通塾されている皆さん、お疲れ様です。長丁場ですので体調に気遣い、1日8時間の睡眠時間を確保してください。
学習時間も8時間でしたね。一つの教科に偏ることなく、算数でしたら3時間半、理科は2時間半、社会は1時間半、国語は30分と、各教科とも決められた時間内で課題を仕上げていきましょう。毎日コンスタントにですよ。
時間を決めて学習させる理由は、試験には時間制限があり、その中で解答できなければ意味がないという現実をシビアに受け止めてもらうためです。それには効率良く解くための工夫が不可欠ですので、試行錯誤しながらでも時間内に終了させるコツを身につけてください。これは時間に余裕のある夏休みでしかできない作業です。
もう一つの理由は一つの教科をダラダラ学習して、勉強した気になってしまうのを防ぐためです。以前より申し上げていますが、長時間学習することに価値があるのではありません。入試に必要な知識・解法、講師から指示・教授された「解き方」をどれだけ確実に吸収し、実践の場で役立てることができるかに価値があるのです。それなるためには自分にとって何が必要で何が欠けているかを考えながらそれを補っていく「逆算的学習」を行うことが大切です。端的に言えば、入試に確実に合格するために必要な学習をしてくださいということです。
あれこれ自分で考え、自分で工夫する。これに欠かせないのが先程来申し上げている「時間的余裕」です。当塾では通塾回数ではなく、その時間を確保することを最重視しています。塾は受験成功に欠かせないあらゆる情報を生徒さんに与える場です。どうすればそれを効率良く吸収し、体得できるようになるかまではご伝授いたしますが、それをどう受け止めるかは本人の意識次第です。全生徒に対し同じ内容を平等に教えても一人ひとりに差が生じるのは意識(情熱)の違いということになりましょうか。そして、吸収・体得のための「自分一人で考える時間」が持てたかどうかの差ではないでしょうか。
次回はタイトルにもある「真の理解」について話を進めさせていただきます。