[特記]中学受験の目的。③
2010年7月20日
明日より40日間の夏休みが始まります。1日8時間以上の学習時間を確保し、その時間内で今まで申し上げてきたスケジュールを仕上げてまいりましょう。
先日は「たとえ受験に失敗しても、そこで身についた学習習慣、蓄積された知識は(本人がこれから先、挫折感から自堕落的な生活を送ることになるという場合を除いて)決して無駄ではなく、長期的視点に立てばむしろ財産となり得る。また、「受験に失敗した」「資金投入が水泡に帰した」というダブルパンチにならないよう、教育費は余裕資金で賄ってください」というお話をしました。(私が親御さんの立場でしたら、教育費にどれくらいお金がかかるかという話を子供にします。そして、その金額はアルバイトに換算すればどれくらいの労働で得られるものかについても説明します。この現状を伝えることで子供は「ただで塾に通っている」「ただ授業に参加していればいい」という今までの「とんでもない勘違い・甘え」から目覚め、さらに、一分一秒にどれくらいのコストがかかっているかまで理解し、真剣に取り組むようになるでしょう。実際、これをきっかけに「大変身」した生徒も多数います。)
さて、セイフテイーネットの話はここまで。「失敗してもいいんです」などという「甘ったれた気持ち」をお伝えしたかったわけではありませよ。そこは誤解なさらないでください。むしろ私は受験に対しては誰よりも「鬼のように」厳しい人間だと自認しております。
受験を志した以上、受からなくては意味がありません。当塾でも自習している生徒が多くいますが、私はこの時点では「よく頑張っているね、えらいね」などの言葉掛けはいたしません。自習したうえでテスト、もしくは授業内で結果を出したときに初めて褒めるようにしています。何度でも言いますが「過程より、結果」です。日頃はチャラチャラしたタイプなのに第一志望校に受かってしまったA君。毎日頑張っていたのに結局失敗してしまったB君。どちらの評価が高いか?それは言うまでもなく「結果を出したA君」です。これが私の人物評価です。おそらくA君は人前で努力している姿を見せるのがダサいという美学があって、人知れず頑張ってきたのでしょう。「たまたま受かった」のではないはずです。こういうタイプのお子さんは結構います。一方、B君は、「結果を出す」という本来の最優先課題を忘れたか、あるいはそれを直視する勇気がないという理由で、そのカモフラージュとして「頑張った」「努力をした」フリをしている可能性が高いのです。こういうタイプの生徒も多数います。いいですか?メッキがすぐ剥がれるようなズルをしてはいけませんよ。天網恢恢疎にして漏らさず。「受験の神様」は天空から真実を見極め、各受験生に正当なジャッジを下すのです。そのことを忘れずに。
(生徒の本質に気付かず安易に「頑張っているね」などと褒めてしまうと生徒は「僕は真面目にやっている」と錯覚し、勘違いしたまま入試日直近まで突き進んでしまいます。これを厳しく指摘し、軌道修正させるのも講師の役割の一つです)
本当に「努力している」生徒かどうかの見極め方は簡単です。それは理科・社会など暗記分野での知識量での判断です。試しに「教わった範囲内での抜き打ちテスト」をご家庭でなさってみるといいかも知れません。5問程度出題し、4問以上答えられれば及第点。でなければ、残念ながらお子様はB君タイプである可能性が高いです。
当塾では5年~6年1学期までの内容の完全理解と、小テストなどで「結果を出す」ことを夏期講習の目標としています。ですから、結果が出せない生徒さんへの接し方は必然的に厳しくなりますし、追い詰めていきます。ですが、それを乗り越えたとき確固たるゆるぎない自信と学力を得られるようになります。
このような講習になりますので「そこまで頑張りたくない方」は参加を見送られた方がいいかもしれません。
ただ、中途半端な努力をして、中途半端な結果になることは誰にとっても不本意なことです。それを防ぎ、第一志望校に確実な入るための絶好の準備期間がこの夏ですので、そこを理解いただき悔いなない講習にしていきましょう。
※ 朝から講習が始まりますので、期間中のブログの更新は週1回程度に減る可能性 が高くなります。御了承ください。また、学習相談などの受付は夜9:00以降でしたら可能ですので、その時間帯でご連絡いただければ幸いです。