[特記] 中学受験の目的。
2010年7月12日
夏休み真近ですね。この40日間の過ごし方次第で合否の大勢が決まると言っても過言ではありません。1分1秒の重みを噛みしめながら1日1日を効率良く送ってください。
当塾生は以下のことをお守りください。
1.1日8時間以上は学習時間に充ててください。算数は3時間、理科2時間半、社会1時間半、国語30分が理想です。
2.夏休みは復習中心です。5年生~6年生1学期までの内容を完璧にしてください。ここを怠ると2学期以降何もできなくなります。具体的に言えば、
算数・・各単元の公式を使いこなせるようにする。
理科・社会・・重要語句の完全暗記。余裕があれば「四科のまとめ」の暗記。
国語・・「出る順」と「四科のまとめ」のレベルA(終わった方はレベルB)。
※ 具体的な教材・課題につきましては生徒の進度によって異なる場合がございますので、直接担当講師にご確認ください。
3.自習室をご利用ください。ただし、「ただ来ているだけ」「来ているだけで学習した気になってなる」ではいけません。毎回、「最低限クリアーすべき本日の目標」を定めて来塾してください。大切なことは経緯ではありません。経緯から結果を出すこと、ひいては合格することです。結果が残せない生徒は「学習した」とはみなしません。(飲み物は必ずご持参ください)
4.睡眠時間は8時間です。それ以上でも以下でもいけません。理想は11時就寝、7時起床です。夏は体力を消耗しますので、お昼に30分程度の仮眠をとるのもいいでしょう。残りの8時間は「自由時間」ですが、ここでは学校の宿題などを仕上げましょう。「夏休み」ですので多少の遊びはOKです。リフレッシュも大切です。
さて、皆さんは「もうこれ以上は無理だ」という限界まで頑張り、何かにチャレンジしたという経験はありますか?オリンピックを目指す選手でもない限り大人でもなかなかそのような機会に巡り合うことはありません。
「いい中学校入って、将来はいい大学に行って・・」が中学受験の目的でも構いません。が、今はそれだけで幸せになれるほど甘い世の中ではありませんし、その発想自体が小さいような気がします。(笑)。私は自分自身がトコトン追い詰められ目一杯努力したとき、人(自分)はどのように変化していくのかを年少時に知る機会を得ることが受験の目的であり、醍醐味だと思います。受験とは「それを通して自分が何者であるかを知ることができる壮大な実験の場である」というのが私の考えです。
受験は厳しいです。第1志望に選んだ難関校に進学できる生徒はごくわずかです。ですが、仮に入試に失敗したとしても「公立中学」というセイフテイーネットがありますし、そこから今後に向け再チャレンジすることも可能です。(お子さんをあまり追い込まず、このような話をされる親御さんであっていただきたいものです)
「無責任」「失敗しても構わない」という意味ではありません。セイフテイーネットがあるからこそ安心して失敗できる、つまり失うものや怖いものは何も無いので、逆に開き直って雑念に囚われることなく今の受験学習に没頭できるという意味です。そして、「僕が限界まで頑張ったら、どうなるのかな?」という将来像を楽しみにし、そしてワクワクしながら頑張れる子が「強い子」で、結果的に「勝者」に値する人間になれるのです。
ここで、合格を勝ち取れば確固たる自信を得られるでしょう。これは「人生の宝」になります。
小学校時代を「のほほん」と過ごすのも良しですが、この時期にあえて「中学受験」という試練を与えられ、上記のような体験ができる生徒は幸福です。当塾で自習を重視するのは「自分で計画し、自分で工夫することで自らが納得できるオーダーメイドの学習を実行させ、その先にある自立を促すため」です。若いうちに修羅場をくぐってきた子供は早い時期から「大人」になります。
中学受験を経験していない私はこのような生徒を見るたびうらやましく感じます。そして、もう一度小学生になれるなら自分も是非このような体験をしてみたいとも思うのです。
※ さて、そこで夏期講習。2学期には蛹から成虫になった自分がそこにいることを想像 し、取り組んでまいりましょう。