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国語対策法を伝授

伸びる生徒と伸びない生徒。④

2010年7月01日

※ 7月に入りました。入試まであと7ヵ月ですね。日数に換算すれば残り約210日。ここから先、何となく過ごしてしまうことは御法度です。1日1日を意識し、その重みを噛みしめながらの過ごし方、つまり、4教科それぞれについて実行可能な目標(小さなもので構いません)を定め、それを1日の中で確実に消化していくような過ごし方を心がけてください。

 さて、先日来の内容をまとめますと「先天的能力を発掘するのは家庭力、後天的能力を開花させるのは本人の人間力」ということになりましょうか。入試に不可欠な要素同士がお互いリンクしながらそれぞれ高め合っていく。ですから、どれか一つでも欠けてしまうと機能が半減し、非効率に陥ることになります。

 前回は「後天的能力」についてお話しました。その具体例として、「熱意」「集中力」を挙げました。すると、皆さんの中には「すべて精神論ではないか、後天的能力とは「記憶力」「発想力」など実践的な能力を指すのではないか」といった疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないかと思います。

 「社会ブログ」でも触れていますが、ご父兄から「(精神論はいいから)具体的に何をやればいいか教えてください」「暗記のコツを教えてください」「どのような教材を使えばいいですか?」などのご要望・ご質問をいただく機会が多く、その度にこちらがアドバイスするのですが、何日か後にはまた同じ方から同じような質問をされます(笑)。「やってみたがうまくいかなかった」ということでしょうか。なぜ、こうなってしまうのでしょう?

 私は上記のような親御さんを見ると「のび太君」を思い出してしまいます。それはドラえもんに対し「とにかく手っ取り早く問題を解決するために必要な道具を出してくれよ」とねだっている彼の姿とだぶって見えるからです。(親御さんのご心配・気苦労は十分理解できますが、「手っ取り早く」「楽に」という安易な発想そのものがNGであることをご理解ください。このような「のび太君的姿勢」を貫くようでは、失礼ながらお子様に良い影響を与えるはずもなく、成功をますます遠ざけてしまう結果になってしまいます)

 いくら最良と思える複数の具体策を実行し、それらを掛け合わせていったとしても、最後にゼロを掛けてしまったらすべてがゼロになり、オジャンです。のび太はそこがいつもゼロのままだから成長しないんですね。その部分を軽視し、改善しようとしないからいつまでたっても低空飛行のままなのです。

 その「ゼロ」にあたる部分に入れるべきなのが「人間力」。つまり、以前より申し上げている熱意・集中力などの「精神力」なのです。(それを身につける方法につきましては数日前よりお話していますのでここでは割愛させていただきます)

 そこをゼロではなく、1や2と言った具合に増やしていくのです。

 有名な登山家の言葉に次のようなものがあります。「山頂に立てるのは、最後まで山頂に立つことを望んだ者だけだ」。つまり、精神力を終始一貫して維持できたものにのみ勝利は訪れるということです。

 精神論を軽視する方もいますが、技術自体はそれ程高まっていないはずなのに、精神力の高まりで思わぬ力を発揮したサッカーチームもあるくらいですから、やはり入試でも「精神面を充実させること」が最優先すべき課題ではないでしょうか?具体策・コツと呼ばれるものはその精神力から醸し出される「派生品」にすぎないのです。(具体策・コツなどは本来は自分で考え、編み出すものです。学問に王道なし、他力本願も過ぎれば自らを劣化させます。御三家レベルが狙え、一見楽々暗記しているように見える生徒ほど裏では血の滲むような努力をしていることを私は知っています。それがわからず、「楽をしている」相手をうらやましがったり、自分(自分の子)だけが苦しんでいるなどと思ったりするのは大間違い。学力の差はやはり「人間力」の差なのです)

 ところで、先程少しサッカーの話題が出ました。サッカーに限らず日本では試合に負けるとまずは「戦犯探し」、そしてそれが一巡し、ほとぼりが冷めると「負けはしたがよく頑張った」「感動をありがとう」などの文言で締めくくるのが毎度のパターンですね(笑)。が、中学入試では失敗すれば(負ければ)それきりです。浪人はできませんし、「4年後のリベンジ」などもありません。ましてや「失敗したが、よく頑張った。感動した」などの励ましは口が裂けても言えません。頑張らなかった理由で落ちたのですから。現実から目を背け、詭弁を弄してはいけません。

 言うまでもなく本番での失敗は許されません。しかし、これから挑む数多くの「模擬試験」ではおおいに失敗しても構いません。(親御さんもそれを許容してあげてください。「親交試合」レベルの模試の結果で一喜一憂するのはナンセンスです)

 ただし、条件があります。

 それは、失敗したならその結果から見えてきた弱点を正視するということです。

 失敗を失敗のまま終わらせ、落ち込むだけでしたら何の意味もありません。それは受験料の無駄遣いということになります。結果を活かすことが大切ですね。失敗したら必ず総括しましょう。そしてそこから見えてきた自分の甘さ・改善点をすべて明らかにし次回までに必ず克服してください。

 模試の度ごとに1ランク上の自分になっていくことが目的です。そして、2月1日に頂点に立つことが目標です。決して忘れないように。

 ※ 夏期講習。終わった頃には以前と様変わりした自分に出会えるはずです。そうなるようこちらも支えてまいります。ですが、皆さんは支えられっぱなしではいけません。自主的に動いてください。自分のための入試ですから。

次に続きます。

 

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