塾の活用法。
2017年5月09日
※GW明けの四谷組み分けテスト。5年生全員目標クリアーでした。良かったですね。
新テーマです。
当塾には苦手科目に特化したコースと、四教科お任せコースがございますが、最近の傾向としては四教科お任せコースを希望されている方が増えています。その依頼者の多くは「大手集団塾での挫折組」です。「塾が嫌になった」「塾で頑張っても成績が伸びない」「先生の言っていることがわからない」などさまざまな理由でそこを辞め、成績が低迷したままの状態で当塾に入ってきます。そこから彼らの成績を上げ、ひいては合格させていくのが私の務めなのですが、正直しんどいところはあります。
彼らはいろいろな問題を抱え入塾してきますが、要は「勉強が嫌い」なのです。その原因を作ったのは本人自身なのか親御さんなのか塾の先生なのかわからないことは多いのですが、それを生徒・親御さん双方と人間関係を築く過程の中で徐々に明確にし、抜本的な改革のための道筋をつけていくことが大切になります。表面的且つ小手先だけの改善策ではまた「挫折の繰り返し」になるからですね。この場合、私は教科を指導する講師の役割だけでなく、カウンセラーの役割も兼ねなければなりません。そこがしんどいところではありますが、その後、学習が軌道に乗りました・勉強が楽しくなりました、と言われれば「本当に良かった」と思うのです。
一方、大抵のお子さんは入試直前時まで集団塾に通います。通塾を嫌がらないお子さんを見れば親も安心していられると思いますが、一つ気になることがあります。それは模試の問題で「こんなのはテキストに基本問題として出題されているのだから皆さんできて当然でしょう」と思われる問題、「塾でもさんざんやってきたでしょう」と思われる問題の正答率が50%程度しかないことが多いということです。
先程「大手集団塾での挫折組」と申しましたが、実は表に出ていない潜在的な「挫折組」が通塾者内にも多数いるのではないか?無難に通塾していることの安心感、それが隠れ蓑になり、親も子も気づかないうちに泥沼に足を取られてしまっているのではないか?そこを危惧します。当塾の生徒曰く
「下のクラスの生徒はふざけているかおしゃべりしているか寝ているかのどれかだよ。そのことで授業時間のほとんどが先生の説教で費やされる。だから下のクラスには行きたくない。」
これが事実なら「誰でも解ける問題が正答率50%」なのもむべなるかな。その前に彼らは何をしに塾に通っているのでしょう?という疑問(笑)。
お子さんを「潜在的挫折組」に入れないために何かできることはないだろうか?親や子どもは何をすべきなのだろうか?
そのお話しは次回させていただきます。