「国語の学習法」 設問のとらえ方。③
2010年6月11日
先日は「文章を読むときと同様、設問も丁寧に読み進めましょう」という内容でした。
本日は設問を丁寧に読むことで何が見えてくるのかというお話をさせていただきます。
国語はちょっとした工夫で(こちらの指示通りにやっていただくことが条件ですが)偏差値が10程度上がります。そういう意味で、国語は四教科の中で「最も成績を伸ばしやすい科目」「おいしい科目」と言えます。当塾でも、成績が面白いように伸びていくことで、今まで苦手だった国語が「得意中の得意科目」になったと喜んでいる生徒が多数存在しています。実は私もこの生徒さんたちと同じように小学生の頃は本当に国語ができませんでしたからね。できないお子さんの気持ちは痛いほどわかるのです。だからこそ、生徒がどの辺りで躓いているのか共感でき、痒いところに手が届くような指導できるのだと自負しているのですが・・。
そんな私が国語の成績を伸ばしていくきっかけとなったのが、先日来お話している「設問のとらえ方」なのです。「小学校時代、なぜそこに注目できなかったのか」と悔んでみても後の祭りなのですが。そんな私と同じ過ちをさせたくないという思いで日頃生徒さんに対し、今回のこと以外にもさまざまなノウハウを伝授しているのです。
話を戻します。設問を丁寧に読んでいただくのはそのこと自体が目的であるという意味ではありません。じっくり読めば設問そのものが解答を導くための「最大のヒント」になっていることに気付いてもらうためです。
つまり、「問題をやみくもに解くのではなく、設問できかれたことのみをヒントにして解くように」と言いたいのです。これは記述・抜き出し・選択などジャンルを問わずオールラウンドに使える技です。そして、これを徹底させることが向上への近道となるのです。
国語のできる生徒・できない生徒の差はそれを理解しているか否かの差なのです。現に私自身、これに気付いたお蔭で国語の成績を飛躍的に伸ばすことに成功しました。(効果が実証されているノウハウですので信じてついてきてください(笑))。
少し具体的に申し上げますと、設問から平均3~4つ程度のヒントを得ます。次にそれを全て頭に入れるのです。そして自分の感情を一切排除し、そのヒントのみを頼りにし解いていく。とてもシンプルな方法でしょう?ただ淡々と機械的にそれらを行えばいいのです。国語は算数チックに筋道を立て論理的に解いていく科目なのです。しかし、これに気付く生徒・これを教える塾が少ないのも事実なのですが。
次回以降で更にじっくりお伝えしたいので今回はここまでといたします。「設問自体が大ヒント」。これを頭の片隅に残しておいてください。