「国語の学習法」 設問のとらえ方。
2010年6月07日
本日より「設問のとらえ方」について説明いたします。
受験相談で「うちの子は読書好きなのですが、どういうわけか国語の成績があまり芳しくありません」というお悩みをいただくことがあります。現に当塾の在籍生の中にも「誰よりも読書が好きなはずなのに・・」というタイプのお子さんがいます。
しかし、あることがきっかけで最近この生徒は目覚しく国語の成績を伸ばすことに成功し、今では安定した学力を維持しています。そのきっかけ、コツとは何でしょう?
まず、読書好きなお子さんが国語で有利な理由は、
1.読書慣れしているので、速読能力に秀でている。
2.読書量が多いので、語彙が豊富である。
にもかかわらず、伸びない理由は、
①飛ばし読みを平気で(無意識に)行うクセが身についてしまっている。(速読できる理由がこれだとマズイ!)
②自分勝手に文章を解釈をしてしまっている。(趣味の読書と国語の文章の読みが同じになってしまっている)
③行間を読みすぎてしまい、自分の感情で答えを判断してしまう。(つまり、勘頼り)
先程の生徒の場合、元々備わっていた上記の1~2に加え、①~③の徹底改善が功を奏し、現在の好循環に至っています。(①~③の克服法はブログで紹介済み)
それに加え重要なのは今回のテーマである「設問のとらえ方」です。(皆さん、文章の読解にばかり目を奪われ、設問の読解の重要性をおざなりにしていませんか?)
ところで、男の子が女の子に比べ、国語を苦手とする生徒が多いのは何故だかわかりますか?落ち着いているタイプの生徒より、チョコマカと落ち着きのない生徒の方が国語ができないことが多いのですが、それが何故だかわかりますか?
それは、行動(思考)が幼いことに加え、「性格が短気」だからです。実は国語ができない最大の原因はそこにあるのです。
短気(怒りっぽいという意味ではありません)ゆえの面倒くさがりや。ですから文章の読みも設問の読みも非常にザックリです。そして早々に、「この文章は何が言いたいのかわからない」「この設問は何をきいているのかわからない」と持ち前の短気さであっさりと結論を出してしまいます。そしてできないと判断したらすぐに諦める。おいおいそれでいいのかい?こちらとしては「わかるはずの日本語なんだからもう少しじっくり読めよ」と言いたくなるのですが・・(笑)。
これではいつまでたっても向上しませんよね。 早く改善しません?
文章をじっくり丁寧に読む。(この方法は以前述べましたので割愛させていただきます)そして同様に、設問も丁寧に読みましょう。点が伸びなかった生徒は「読んでいる」のではなく、「眺めている」だけだったのです。
次回は「設問のとらえ方」について更に詳しくお伝えします。