入試は「自主学習力」で決まる。
2017年3月03日
続きです。
大手塾を辞め当塾一本で入試を乗り切りたい・・そう願う生徒さんがここ数年増えています。そして(余程のことがない限り)入試は成功のまま終わります。(余程のこと、と言うのは親御さんが当塾の方針に非協力的である場合)
なぜ、上位校へ進学する生徒が多い大手を辞めてまでして当塾を選ぶのか?と言えば、「子どもが疲弊し切っているから」というのが一番の理由のようです。私も大手塾の出身ですのでそのあたりの事情はよく理解しています。
私の理解では大手塾の授業は平均して週3回、これが21:00前後に終了、そこに土曜日のテスト、日曜日のオプション授業とくれば、生徒は休みの日がなくなります。「平日2日休めるではないか?」と言っても、この両日は膨大な塾の宿題・週テストの準備、それに学校の宿題が加わります。土日の空き時間も宿題。本当に休みが無いのです。
休み無く疲弊した肉体・頭脳に「親・講師の叱咤」「学校での諸々のストレス」など精神的疲弊が重なれば「生きていくのがやっと」になるのではないでしょうか?もう「ブラック企業」どころの話ではなくなってくるのです。この状況を強いることに私は「大人によるいじめ」に近しいものを感じます。冗談ではなく本当にそう思っています。
なぜ塾に子どもを長時間拘束させて親は平気なのでしょうか?「塾に行かないと入試には合格できないものだ」と根拠のない都市伝説に「洗脳」されているからでしょうか?(苦笑)
塾選びの基準に「面倒見の良さ」を挙げる親御さんがいます。長時間うちの子を拘束していただくのは面倒見の良さゆえのこと、むしろありがたい・・ということでしょうか? ですが、一つ確実に言えることは、塾に面倒見の良さを求める方は「受験生の親として何も勉強していない・わかっていない」ということ。また、面倒見の良さを売り物にしている塾も塾本来の役割を理解していないということ。
それはどういうことか?
次回はそのあたりのお話しをしてまいります。