中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る！！

　２月の入試から早１カ月が過ぎました。当塾も心機一転「今年も志望校合格に向け貢献していこう」という決意を改めて確認しながら新年度の授業を開始しました。
　さて、今年の生徒は「勉強嫌い」なお子さんが多いようです。ですから成績も（当然のように）低迷している模様です。上位校合格を実績としたい塾では「お客様扱い」されかねない生徒たちなのでしょうが、私としては「ウエルカム」。「成績の伸び率」を何よりも重じる当塾としてはむしろやりがいがあります。腕がなりますね。頼っていただきありがとうございます。
　しかし、全てについて「ウエルカム」というわけではありません。将来の「志望校合格」に向け、改善すべき点は改善する、その決意と勇気が必要です。
　子どもは生まれた時から勉強嫌いだったわけではありません。成長過程のどこかで「育て方」を間違えたのです。私が思うに「勉強嫌いになった」ではないのです。「勉強嫌いにさせられた」というのが正確だと思います。
　「勉強嫌い」で有名なのは「ドラえもんの」のび太ですね、「サザエさんの」カツオもそうでしょうか？この二人は年中勉強のことで親に叱られています。「勉強しなさい」「このテストの結果は何なんだ」「宿題が終わるまで夕食抜きだ」「遊んでばかりいないで・・」など。
　勉強とは難行苦行なのでしょうか？親に責められ嬉々として学習する子どもはいるのでしょうか？本来は「考えることの楽しさ・知識が広がることの喜び」を体験できる学習なのに、そこに「罰ゲーム的要素」を加える必要性はあるのでしょうか？
　「厳しく言えば子どもは親の言うことを聞く」と本気で信じている親がいるならば、あまりにも想像力が欠如しています。そのような想像力の欠けた親こそがお子さんの勉強嫌い・成績低迷・を招いた張本人なのです。そういう意味で「のび太の母」「波平」はダメ親の典型。私が上記で申し上げた「改善」の８割は親御さんに向けてのものなのです。
　こういう親御さんは「どうすれば子どもが本来楽しいはずの学習を、楽しいままで学習するようになるのか？」という前向きの発想ができません。「北風と太陽」の話で言えば、我が子にひたすら「北風」を吹きつけているようなものです。
　親御さんがこちらのアドバイスを素直にお聞きいただけるかどうかも重要ですね。私もダテにこの業界に何十年もいるわけではありません。その経験値で何らかの有効策をご提供することは可能なのです。しかし、自己流で独善的な判断をされる方（特にお父さん）は子育てについての自信（なのに子どもの成績が低迷ってどういうこと？）がそうさせるのでしょうが、他者の話を聞こうとしません。で、結局失敗することが多いですね。親御さんが他者のアドバイスを素直に聞けないのに、子どもには親の言うことを素直に聞けと言う・・そのあたりの矛盾をどのようにお感じになっているのでしょう？

　新学期早々、また親御さんへの「辛口コメント」からスタートしてしまいました。失礼いたしました。
　しかし、中学受験の成功不成功のカギは親御さんが握っていることは事実です。

　「親が変われば子どもも変わる」

　まず変わるべきなのは親御さんの方なのですね。

　次回に続きます。