中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る！！

　開校以来継続してまいりました「合格実績」「喜びの声」の掲載は2017年を持ちまして終了させていただきます。以降の実績につきましては当塾に直接お問い合わせください。（今年の分は「区切り」という意味で敢えて載せました。御理解ください）
　修了理由ですが「何かが違う」と感じてしまったからです。毎年当たり前のように合格実績を掲載してまいりましたが「これでいいの？何かがおかしい」と（急にですが）違和感を覚えてしまったからです。
　 合否は個人の問題。それを「公表」すること自体どうなのか？例えば（例えが的外れかもしれませんが）病院が「肺がん患者ＯＯ名手術成功」「手術で完治したＯＯさんの喜びの声」なんて広告出しませんよね。
　そもそも塾が合格実績を掲載する目的は何でしょう？　合格した生徒と喜びを分かち合うため？　違うと思います。例えば上位校合格実績を示すことで「この塾に通えばこのようにいい結果がでますよ」という塾側のメッセージ、「あら、上位校に合格者がいるわね、指導方法が優れているのかしら？」という親御さんの反応。その双方の思惑・利害関係・需給関係を一致させることではないでしょうか？要は宣伝のためです。逆に低位校ばかりの掲載ですとどうでしょう？「あら、指導方法に問題があるのかしら？」となってしまうのです。ですから、どの塾も宣伝するときは「上位校順に大きく載せる」が鉄則となっています。当塾もそうしてきた年度もありましたが、今年になり「何かが違う」と感じてしまったんですね。その違和感の原因は「合格実績」と「塾の力量」は必ずしも一致しないという点です。それにより誤った判断をされてしまうのが嫌だ、が、掲載終了の一つ目の理由です。
　例えば偏差値３０から２０アップさせ５０の学校に入れるのと、６５で入塾してきた生徒を７０の上位校に入れるのを比べてみると、貢献という点では前者の方が上だと思いますし、講師の力量も前者の方が上だと思います。しかし「合格実績の紙一枚」からはそれが見えてこないんですね。ブランド校の多少＝塾の力量の強弱、と見なされ正確なご判断をいただけなくなることを危惧するからです。
　二つ目の理由は生徒の実績を利用すべきではないことに気付いたから。生徒のふんどしで相撲を取る行為・・何かみっともないな・・と。それに、中学受験は個人的な問題であり、次の新規生とは何の関わりもない、なのに、それを掲げるってどうなんだろう？　そこに無意味さを感じたからです。「○○君はどこどこの学校に受かりましたよ！」（すごいでしょう！）　　「へーそれで・・」なんですね、実際の反応は。
　他の理由としては、御三家に受からせたからうれしいとか、低位校しか受からせられなかったから悔しいとか、私自身そういう喜怒哀楽の感情が薄く「自分が行きたい学校に進学できればそれでいいじゃん」程度の感覚しか持ち合わせていないこと、また、そもそも受験は、受験者本人がどれだけ当事者意識をもって学習できたかどうかによって決まりますので、「当塾が受からせました！」的な物言いには「塾の影響力ってそんなにないでしょ、基本は生徒のやる気の問題でしょ、だから「塾のお蔭です」みたいな言い方って少々おこがましくない？」と感じてしまうなど・・諸々ございます。まぁ、当塾としては、受かりたいという願いに対し、それにお応えできるよう全面的にフォローいたしますが。

　等々の理由・事情で掲載は終了いたします。



　昨日も申しましたが「志望校合格」＝「一生安泰ハッピー」ではありません。ありませんし、私自身中学受験を「人生の保険」として考えることが大嫌いです。冒険心なくこじんまり無難に生きようという発想も大嫌い。小さく生きようとする人は（受験成功不成功にかかわらず)そのような人生しか歩めません。
　そうではなく、「人生の早い時期から野心を燃やし、自分の可能性をどこまで伸ばせるか試してみたい、その手段の一つとして、チャンスとして行う中学受験」には大賛成。年少時に得た成功体験を経て、それが自信・糧となり大きく生きることへのきっかけになれば、合格したのが（世間で言ところの）上位校だろうが下位校だろうが関係ありません。受かったことに本人が満足・納得していれば成功なのです。中学受験の真の目的はそこにあるのではないかと思うのです。私は基本的に「下剋上気質」の生徒が大好きで、しかも受験で大仕事を成し遂げるのは（なぜか）男女問わずこういうタイプの子が多いような気がします。

　このような塾ですが、興味のある方はお問い合わせください。今後の合格実績につきましてはお問い合わせいただいた方にのみにご提供する形をとらせていただきます。（ただし、今年は既に平日・土曜午前は満席となりました）