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国語対策法を伝授

運を育てる。③

2017年1月18日

 続きです。
 「幸運」とは、「自分の未来」をプラスに考え、その実現のために逆算して行動できる「性格の明るい人」にもたらされるもの、というのが前回のお話でした。
 ただし、現状が悲惨なのに、無理やりそれを否定し、見て見ぬふりをするだけの「偽のプラス思考の人」は却って窮地に陥りますよ、というお話もいたしました。
 「明るい性格」とは何でしょう?「いつも笑っていて声が大きくてギャクが得意で友達がいっぱいいるような人?」「忘年会や新年会でムードメーカーになるような人?」表面的にはそうなのでしょうが、私にとって「明るい人」というのは「明るい未来を信じられる人」です。未来が明るいと信じている人は無理してはしゃいだり騒いだりする必要はなく、どちらかと言えばおとなしく穏やかです。そして優しい。お子さんを成功に導いているご父兄は不思議とこういうタイプの方が多いです。喜怒哀楽・感情の起伏の激しい方はその逆の結果をもたらすことが多いですね。感情が安定しないということは未来を不安視していることの裏返しだと思われるからです。
 さて、去年の大河ドラマは真田幸村が主人公でしたが、この武将は最後には悲劇的な死を迎えます。一方、ライバルだった徳川家康は勝者として生涯を全うするのですが、彼の前半生は今川家での人質生活、信長の命で妻子を失うという悲しみ、伊賀越えでの絶体絶命のピンチ、秀吉の臣下になる屈辱など順風満帆とは言えません。経てきた過程は決して平穏ではないのですが、最後に彼が勝者になることがわかっている「未来人の我々」は、いちいちそれらに心を乱すわけでもなく、「どうせ最後に天下を取るのだから」と、余裕の目線でドラマを見ています。逆に幸村は「上田合戦」など部分的な勝利は得るのですが、「結局最後には戦死するのだから」と思うと、決して心穏やかにドラマを見る気になれなくなるのです。
 その都度その都度ピンチが訪れても「どうせ最後には成功するのだから」と想えば、成功後に過去を振り返ったとき、そのピンチも「人生のエッセンス」に過ぎなかったと、笑い話になるかもしれません。もっと言えば「あのときのピンチが今の成功を導いてくれたのかもしれない」「成功をもたらせてくれたピンチありがとう」とも思えてくるでしょう。
 家康も人質だったからこそ信長に出会え、信長に出会えたからこそ秀吉にも出会え、当時日本を支配していた為政者に効率良く出会えたからこそ常に権力の中枢付近に居られたのかもしれません。まさに「人生は塞翁が馬」「禍福は糾える縄の如し」ですね。
 しかし、それに気づかず「俺の人生は不運の連続だ」と嘆いたり、未来を暗く設定したりしてしまうと、何も得られないばかりか、「あ、いつも嘆いている。そうか、不運になりたいのね」と空気の読めない言霊のせいで「無名の人」として途中で死んでいたかもしれません。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」というのは家康の忍耐力を表す句として知られていますが、私は忍耐力というのは未来を信じる明るい性格が作り出すもの、と思っています。「タヌキ親父の家康が明るい?明るいのは秀吉だろ?」と言われるかもしれませんが、表面的に明るいのは秀吉だと思いますが、心根が明るいのはむしろ家康の方ではなかったか?と、勝手に推測してしまうのです。
 話が徳川家康に偏ってしまいましたが、私がどのような意図でこの例を出したのかをご理解いただければ幸いです。
 次回に続きます。
 

 


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