不思議な話ですが。②
2016年12月14日
※ 入試まで残り50日です。ここからの踏ん張りも大切ですが、インフルエンザ予防にも気を遣いお励みください。
続きです。
前回「子どもに勉強を促す魔法の言葉」と申しましたが、「促す」「魔法をかける」といった言葉を使うこと自体「子どもは自分から勉強しない」という前提での物言いになってしまっています。「褒める」「励ます」にしても「そうでもしないと子どもは動かない」と言っているようなものです。実はこういう「不自然な接し方」がますますお子さんを学習習慣から遠ざけてしまうのです。他にも、例えば親が厚意で発するような「友達たくさん作ろうね」「運動会までに速く走れるように頑張ろうね」「やればできるよ」なども「君は現状では友達も作れないノロマな無気力児だ」を形を変えて伝えているだけなのです。何の効力もないばかりか、ますます子どもを意固地にさせます。
中学受験を親が誘導する形で成り立たせることもありますが、これに関しては必ずお子さん自身の固い決意と覚悟が伴っていなければなりません。それがない「親の都合」での受験の強制は、お子さんに過酷な状況に追い込む「虐待」になりかねません。そういう場合は中学受験をスパッと諦め、高校受験で頑張ってください。
では、お子さんが自分の意志と覚悟を持って受験を決意したのであれば親はどうすべきなのでしょう?やはり前述の「励まし」「叱咤激励」みたいな「誘導策」は必要なのでしょうか?
「リビング学習」というのがあります。最近人気ですね。しかし、この効用を最大限に利用する方法をご存じでない方も多い。それ以前になぜ「リビング学習」が効果的なのかを理解されていない方も多い。
ちなみに当家も中学受験経験組で、私は講師であることに加え、リアルに「受験生を持つ父親」としての喜怒哀楽を体験してきました。
その間私も「リビング学習」を取り入れてきましたが、効果があったように思われます。
次回はそのあたりについてお話ししていきたいと思います。