不思議な話ですが。
2016年12月08日
※ 最後の四谷合判の日が迫っています。有終の美を飾るためにも、また、2カ月後の本番に向け自信を得るためにも全力を尽くしてください。
さて、入試間近のこの時期になって今更ながらの話なのかもしれませんが、以下はこのブログをご覧いただいている低学年のお子様向けのメッセージとお考えください。
将来中学受験を目指すにあたり、年少児から学習させたいと考える親御さんが発してはならない言葉があります。それは「勉強しなさい」です。
不思議な話ですが、この言葉を頻発させる家庭で「勉強のできる子」が育った試しはありません。この言葉を発した瞬間から、お子さんにとっての勉強は「義務でありめんどくさいもの」に変わってしまい、それを避けようとするので「勉強しない子できない子」に育ってしまうのです。親が言えば言うほどその意に反して「できない子」になっていく。しかし、親御さんにしてみれば「分かってはいるが、つい言ってしまう・・」というところではないでしょうか?
たとえ面白いことでも、他者から強要されると、とたんにつまらなくなります。また、低学年の頃は他に面白いことがヤマほど周りに転がっており、勉強は一番後回しになってしまいがちです。そのような理由でなかなか学習に食指が動かないのも納得できます。今は大人である私も、子どもの頃は皆さんのお子さん同様、勉強を積極的にやることはなかったですね。
私は言霊というのを信じる方なのですが、命令口調での「~しなさい」では、決して人は動きません。動くとすれば相手への恐怖心を回避するためで、結局不承不承での行為ですので持続性がありません。
低学年の生徒がつい後回しにしてしまう勉強を、最優先させたいと思わせるような「魔法の言葉」というものはないのでしょうか?
褒める・励ますなど「手垢のついた手法」以外に。
次回はこのお話の続きをさせていただきます。