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国語対策法を伝授

社会の学習法。

2016年11月08日

 久しぶりに社会のお話しをします。この科目は好きな生徒と苦手な生徒にはっきり分かれます。で、苦手な子の言い分としては

1.地理も歴史も公民も興味がない、今の総理大臣誰?、そんなの知らなくても生活できるじゃん、という理由。
2.いや、興味がないことはないのだが、社会は暗記科目だし、覚えるのが苦手な自分には向いていないから、という理由。
 などが挙げられます。

 では、社会が得意な子は暗記力に優れているのですね、と考えてしまうのですが、そういう訳ではありません。社会が得意でも漢字・語句など「暗記物」で点が取れない生徒はいくらでもいます。
 
 私は社会ができるできないの分岐点は「感動体験が引き起こす好奇心の程度の差」だと思います。私は社会という科目は好きなのですが、そのきっかけは何だったのだろうと考えたとき、過去の転校経験、具体的に言えば、関西・北陸・甲信越・関東と「本州の真ん中」を体験し、その中で例えば、琵琶湖の大きさ、京都の独特の風情、家から見られる富士山の絶景、今では自宅から東京タワーが見られる環境にいるなど、これらを生活の一部として体験してきたということです。考えてみれば贅沢な話です。
 感動したことに対しては、更にそれを追求したいという欲望が生まれます。それが「好奇心」と呼ばれるものかもしれませんが、それは個人差があるかもしれません。琵琶湖を「雄大な風景」ととらえるか「単なる巨大な水たまり」ととらえるかで、食いつき方に差がでるのは当然のことです。
 幸い私は前者の立場だったので、更に言えば歴史では戦国時代が好きだったので、地理と歴史が融合した場所、例えば安土・延暦寺などに興味が持て、更に、延暦寺と言えば最澄、最澄と言えば平安仏教だね、というように、次から次へと知識を広げていった、これは「勉強」というより、「趣味」に近いものだったと思います。そう、社会は「勉強」「暗記物」と考えてしまうと本当に無味乾燥でつまらなく感じてしまいますね。
 ですが、子ども一人でそういう「趣味」が持てるわけではありません。実はここでは親御さんの関わりが重要なのです。地理や歴史に興味を持つ子どもへの共感、逆に子どもが地理や歴史に興味を持つ親に共感できるか、ここが大事なのです。例えば「大河ドラマ」を親子で見ている家庭で育った子は間違いなく歴史好きです。また「子どもの社会の出来不出来は親御さんの蔵書の数に比例する」とも言われています。子どもが親の読む本に興味を持つことから「社会好き」が始まることが多いからです。
「算数の出来不出来は親の遺伝」とも言われますが、私は社会ほど「親の遺伝」に関わっている科目はないと思うのです。

 次回に続きます。

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