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国語対策法を伝授

[特記] 夏休み目前です。③

2010年5月26日

 先日来、「夏休み期間中、自習能力のあるお子さんは自宅(もしくは自習室)で学習を行ったほうが効果がでやすい」というお話しをしてまいりました。。そして、当塾においても夏休み中は自習と併用しつつ、通常とそう変わらない量に留めた授業時間を課す予定であるというお話もいたしました。

 それを受け、何件かお問い合わせをいただきました。

1.「うちの子は自分から勉強しようとしないのですが、それでも大丈夫ですか?」

2.「授業数が少なくても大丈夫ですか?」

 びっくりするくらいこの2点に質問が集中しました。異句同音ではありますが親御さんの悩み・不安は共通しているのだということを改めて認識させられました。しかし、逆に言えばこれらが解決されれば「最高の夏を過ごすことができる」ということになりますし、ひいては入試直前まで有効にはたらきますよね。でしたら、今のうちに対策を図りましょう。

1.について

 「行き詰ったときは物事を単純化して考える」。これが私の思考回路です。自分から勉強しようとしない(もしくはしなくなった)原因を過去に遡って探っていきましょう。親御さん御自身の体験からそれを導き出してみてもよいでしょう。

 算数で言えば低学年時は単純な計算問題が中心ですので、少し要領がわかればできますし、できるから楽しくなる。楽しいこと(楽なこと)は自分から行います。しかし、思考力が問われる段階に入り戸惑ってしまった。ここがターニングポイントでしたね。そこでわからなくなったからとあきらめ、ヤケをおこしてしまうか、逆にチャレンジしてみようという気になるかで大きくその後の展開が分かれます。前者に陥ってしまう原因として考えられるのは次の二つ。 

 一つ目は親が何とかわからせようと付きっ切りで教え込むから(ときに怒声を浴びせつつ)。その熱意はいいのですが、早く理解させようと焦る親の態度はお子さんにとって「ありがたい」というよりむしろ「鬱陶しい」と感じるはず。しかもその時間は「自分は勉強ができない子」だと再認識させられている時間に等しいのでその劣等感を解消しようと早くこの場から逃げたい、楽しいことに逃避したいという気持ちになります。現在の「勉強アレルギー」はそれが慢性化した結果ではないでしょうか?

 二つ目は「まだ本気モードに入っていない」から。驚かれるかもしれませんが、志望校が決まっていて目標が明確であるはずなのに、生徒が本気を出して学習に取り組もうとするのは秋から冬にかけてが一般的なのです。と言うのも、お子さんはまだ思考に幼いところがありますので大人と違い長期的視野で計画を立てることが苦手だからです(嫌なことを後回しにする点でもまだまだ幼い!)。そして、ギリギリになって追い詰められてやっと動こうとします(そのころにはもう手遅れになっていることが多いのですが)。

 また、そもそもその志望校が本当に自分が進学を望んでいる学校なのか、どうしても行きたい学校なのか、お子様の本心をこの時期に再確認しておいてください。優しいお子様ですと親の意向を実現させることがあたかも自分の課題だという発想をします。それは辛い。そのフラストレーションを与えないための確認です。

 そこで「1.について」の解決策ですが、「覆水盆に返らず」ですね。過去の勉強嫌いになった要因にこだわっていても先に進めませんから心機一転、今からスタートするつもりで構いません、まず、わからない単元(例えば流水算の文章題)があれば時間は気にせず、じっくり納得できるまで対峙させてあげてください。そのための夏休みですから。そのとき親が焦って途中で助け舟を出さないことが大切です。また、時間がかかっても解決させることが大事ですので、せっかく時間を与えてもらったにもかかわらず、途中でお子さんが音を上げあきらめようとするなら、そこは心を鬼にして厳しく叱咤されても構いません。そこで培うべき忍耐力・思考力を放棄していては厳しい入試に対処できないからです。そしてどうにか流水算が克服できれば、自信とやる気がもて、次の単元(例えばつるかめ算)に進める。ここからやっと勝者のスパイラルに入れるわけです(そこまでがしんどい!)。

 最初の産みの苦しみを乗り越えることが大切ですね。これは子・親・講師の忍耐力(人間力)次第ということになりましょうか?

 次回は「2.について」のお話です。

 そして、それが終われば「国語の学習法」に戻ります。

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