子どもの育て方。
2016年9月26日
新テーマです。
中学受験の世界に長年身を置いていると悲喜こもごも体験します。そして、気付くのですが結局中学受験の成功不成功というのは、学力がどうのこうの以上に「今までの子育ての集大成の結果」なのではないかと思うようになりました。そして最近ではこの思いは確信に近いものになり今回のテーマに至ったわけです。
例えば成功した家庭はどこかノホホンとしています、対して不本意な結果になった家庭はギスギスしています。子どもが勉強しないからギスギスしているのか、ギスギスしている家庭環境だから子どもが勉強しないのかその前後ははわかりませんが、「模試の結果が悪かった、どのように勉強させればいいですか?」と親御さんからの「必死過ぎるメール」をお受けすることもあるのですが、その頻度が多い家庭ほど危ない、というのが例年の常です。メールで(講師にとは言え他人に)助けを求めてくるというのは、それだけ家庭で子どもに学習させる態勢を築いてこれなかったからです。子どもに家庭学習させられない理由は概ね親子関係の希薄さ・相互信頼の薄さに所以しています。相互信頼の欠如は、やはり今までの子育て法のどこかに問題があったからです。ですから「中学受験の結果は今までの子育ての結果」と私は申し上げるのです。そのような家庭では、いくら「中学受験は自分のため」と力説しても、お子さんの心に届きません。元々の信頼関係がないからです。
なぜテストの結果が出なくてもノホホンとしていられる親なのに、子どもを合格させてしまうのか?
一方、なぜ常日頃から子どもの学習でストレスを感じながらも頑張っている親なのに、子どもを落としてしまうのか?
全ては「過去の親子関係の築き方」に要因があるのです。
次回からこのお話しをしてまいります。