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国語対策法を伝授

算数のお話。④

2016年9月15日

 連投です。
 算数のできる子は「嬉々として多種多様の問題に取り組み、積み重ねた豊富な経験から閃きやすい脳を構築し、更にそれを発展させてきた生徒」です。しかし、このような子は稀有である、ほとんどの子は勉強したがらないから宿題を強制すべきである、というのが一般的な親御さんの考えでしょう。昨日はそのお話で終わりました。
 同じように中学受験を目指していても、受かる子もいれば落ちる子もいる。意欲的な子もいればそうでない子もいる。入試に合否はつきもの、悲喜こもごもあって当然なのですが、私の体験で申し上げれば、例えば親が怒鳴り子が不貞腐れるようなことを繰り返す家庭、「青い鳥はどこかにいる」とばかり転塾を繰り返す子。本人に中学受験への興味がなく、どちらかと言えば親に「やらされている感」のある子。このような状況が見られる場合は、かなり高い確率で入試は失敗します。そして、このようなご家庭でよく出される要望が「宿題をたくさん出してください」。これを聞くと「あ、危ないな」と思ってしまう講師は私だけでしょうか?
 上記のような状況を生み出し、且つ大量の宿題を要望される親御さんには共通点があります。それは「自分自身も(子ども時代には)本当は勉強が嫌いだった」ということです。「自分の勉強嫌いは棚に上げ、子どもには勉強させようとする」親御さんですね。「自分は勉強嫌いだったから、子どもも勉強嫌いなのは納得、しかし元来子どもとはそういうものではないか、だから勉強は強制的にやらせるべきものであり、それには宿題は欠かせない」と信じて疑わない親御さんですね。まあ、でも、これでは失敗しますね。自身は勉強嫌いだったのに、子どもには勉強しろと言う、そして、受かってもらい親自身も喜びたい、というお考えなのでしょうが、これは少々虫が良い話ではないでしょうか?(笑)。
 問題なのは、子どもへの信頼が無いということです。「(自分が勉強嫌いだったから)子どもだって自主的に勉強するはずがない」という決めつけが、不安解消のための強制的な幼少期からの塾通い、お習い事通いにつながり、積み重なった子どもの疲弊=親の達成感・自己満足としてしまうことです。はっきり言いましょう、子どもを信じていない親・子どもを犠牲にすることを「親の務め」と勘違いし、それで良しと考える勉強不足な親に、お子さんの中学受験成功を望む資格はないのです。(しかも不思議なことに「幼少時からの習い事」に明け暮れた生徒ほど学力が低いことが多い。かわいそうに、体力脳力共に疲れ切っているのでしょうね)。
 私は「入塾申し込み書」にご記入いただく際に、親御さんの学歴も拝見しますが、それとお子さんの志望校のレベルがあまりにも乖離している場合、「わっ、自分は頑張ってこなかったのに、子どもには頑張らせるんだ・・」と、感じることもあります(経済的に・・など外的環境で不本意な学歴になってしまったケースは除く)。こういう親御さんが上記のようなことを「やらかして」しまうのです。不本意な自分の学歴に自信がない→その血を継いだ我が子の学力にも自信がなく期待できない→だったら無理にでも年少期から勉強させなければ・・と考えてしまっているのではないでしょうか?簡単に言えば「子どもを信用していないから無理矢理・・」ということになります。親に信じてもらえない子。そんなお子さんが親を信用し、親の言うことを素直に聞く道理はございません。
 しかし逆に、例えばですが「旧帝大→医者・~士業」という流れで来た方は、間違いなく「自分から勉強して今の地位を築いた親御さん」です。そういう方は自分が嬉々として勉強してきた経緯がありますから、自分の子もやがてそうなるだろう、だから放っておいてもそのうち勝手に勉強するようになるだろう、とお子さんを全面的に信頼しています。だから年少期からの無理はさせない。お子さんも親に信頼されているのはわかっていますから、しかしもちろん子どもだから 遊ぶときには遊びますが、一方でその信頼に応えるべく自分から勉強する。日々親の生き様を見ているので勉強するのは当然、そしてそれは当たり前の日常、そもそも勉強することは嫌いではない、これは必要だし面白いんだ・・の好循環の中で前述の「算数のできる子」になっていくのです。強制されて嫌々学習していてはそうはなりません。また、好循環を築いているご家庭はとても穏やかだという特徴があります。※(私は職業上「学歴至上主義者」と思われがちですが、学歴のある人の頭の良し悪しではなく、重ねてきた努力に尊敬の念を抱きます、そして他者の努力を素直に認めることは大切だと思います。そもそも中学受験に関わりながら、学歴至上主義を批判するのは矛盾していますよね)
 「自分がそうだったから、子どももそうに違いない」という根拠のない先入観・思い込み・決めつけが、お子さんへの信頼を損ね、また、信用されていないと考えているお子さんも親御さんを信頼せず・・「双方の不信」が更なる悪循環を生み出します。悪循環から好結果を生み出すことはないとご理解ください。
 だとすれば、そこをドラスチックに変えていこうと努力すべきです。これを成し遂げようと考えるのが「賢い親」であり、成し遂げる力が「親力」「人間力」なのです。
 しかし、そもそもこのような状況を始めから生み出さない親御さんこそが「最も聡明な親」ということになります。
 次回に続きます。
 
 

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