中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

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国語対策法を伝授

算数のお話。③

2016年9月14日

 続きです。
 「算数の経験量の多さと成績は比例する」。前回はこのような趣旨を申し上げました。しかし、塾からは宿題が大量に出ている、経験量はこなしているはずなのに成績が伸びないのはなぜ?という疑問が残ります。
 私は宿題が嫌いです。まず「子どもは強制されないと勉強しない」という決めつけが嫌いです。また、「子どもを鍛えるため」という根性論的なもの、更に「宿題さえ出しておけば、塾側の熱意が伝わり親からのクレームも減らせるだろう」という「塾側の保険としての宿題」の在り方も嫌いです。夏休み後半になると「学校の宿題がまだ終わっていない」と、暗い顔をした生徒の愚痴を聞くのも嫌ですね。休みなのに休ませず何でわざわざ夏休みを暗くさせるのでしょう?
 どんなに経験量が豊富でも、自分の意に反した経験は身につきません。身につけようという意欲より、「早く片付けてしまいたい」という気持ちが強いと「やっつけ仕事」になってしまい、一旦は身につくものの無理矢理こなしたため数日内で記憶が消えてしまうからです。つまり「やってもやっても意味がない」を繰り返すだけなのです。だから夏休み明けに(宿題を大量にこなしたために)成績が急に伸びる子というのは少数派なのです。 学習は自主的に行わないと身につかないのです。自分から意欲的に取り組んでこそ実になり経験量が生かせるというものなのです。
 算数の話に戻しますと、これは先天的な理系能力で成績が決まるような科目ではなく、自分から意欲的に嬉々として取り組んだ経験量で成績が決まる科目と断言してもいいと思います。算数のひらめきは経験量から生まれます。一番わかりやすいのは「図形の比」における補助線の引き方です。ここでの補助線は「比の公式」を導き出すためのものです。年中楽しみながら図形の問題を解いている生徒は経験からそれがわかります。脳内は「どうせこのパターンでしょ」といった感じなのでしょうね。しかし、イヤイヤやっている生徒は何時まで経っても経験が生かされません。そして、独善的に何の意味もない線をつけてしまいます。なぜなら、今までやっつけ作業で算数を解いてきたので、過去の経験同士が線でつながることなく、点と点とのぶち切れたままの放置状態、故にどの問題も初見のものに見えてしまうからなのです。
 楽しみながら学習する生徒は線と線をあちこちに張り巡らせて行きます。そしてそれが思わぬところへ飛んでいき、予想外のもの同士が結ばれることもある。これが「ひらめき」といわれるものです。かつてニュートン算を面積図で解いていた生徒(その後開成に合格)もいましたが、そういう生徒は模範解答通りに解くのではなく、経験から導き出されたひらめきで解くタイプなのでしょうね。頭の良さというのは「どれだけ楽しみながら、どれだけ経験を積みながら、そしてどれだけ閃いたか」で決まるものなのです。
 しかし、「喜びながら学習する子なんていないよ」「いないから(強制的とは言え)宿題が必要なんでしょ」という意見もあろうかと思います。
 まあ、私から言わせれば、そんなことを言っている時点で「受験生を持つ親として失格」ということになりです。
 そのお話は次回とさせていただきます。
 
 

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