なぜ国語ができないのか?➅
2016年7月27日
続きです。
「目と手と心の音読」「最少限に絞り込んだ傍線」、そして、情報を正確にインプットし、アウトプットする力。これさえ備わっていれば国語の成績は伸びます。何度も言いますが国語は決して頭の良し悪しで決まる科目ではないのです。更に欠かせないのが、情報を得るため、余すことなくアンテナを張り巡らせるのに不可欠な「繊細さ」「丁寧さ」「集中力」「根気」、成功する人間が持ち合わせているであろう、これら「人間力」を、生徒自身が駆使しょうと意識することも大切です。
一文程度を理解するのはたやすいですね。例えば「この動物園にはキリンとゾウとシマウマがいます。」という一文があり、「さて、この中で動物園にいないのはどれでしょう?1.シマウマ2.ライオン3.ゾウ4.キリン」と問われれば、「2.のライオン」と瞬時に答えられます。しかし、30分で仕上げる国語の問題の長文は100文近くで構成されており、もし、その中に前述の一文が紛れ込んでいたら正確に答えられるでしょうか?雑な読み方をしていると、「あれ、ライオンいたっけな?だけど動物園にライオンがいるのは「当然」だから、答えはうちの近所の動物園にいないシマウマにしようかな」と散々迷った挙句、最後は勘に頼り誤答を選んでしまう。
国語のできない生徒は「国語で時間がなくなる恐怖心から、文章は速読しないといけないと思い込み、その結果、集中力に欠けた雑な読み方をしてしまい、選択問題で迷いに迷い、散々時間を浪費した挙句、結局間違える」「急いては事を仕損じる」を、繰り返します。
反対に、国語のできる生徒は「集中力が高い、それに、読みで時間をかけることの有用性を理解できているので、マイペースでじっくり読もうとする。なので、一文も100文も同じ、共に正確に吸収できる。だから迷うことなく瞬時に正答を選べる。瞬時に解けるから国語での時間切れとは無縁。国語はそうやって解く科目であり、読みに全神経を集中させることは大事だと認知している」ので、成績が崩れることはありません。「急がば回れ」を理解していますね。
まとめると、できない子は「読みは速い、しかし解くのが遅く、正答率が低い」、反対にできる子は「読みはゆっくり、しかし解くのが速く、正答率が高い」ということになります。
国語での成績の伸ばし方のコツは概ねそういうことになります。
あっ、しかし、お話しできることはここまでですね。もし、本気で成績を伸ばしたいのであれば、当塾で「その他重要事項」を個別でご伝授いたします。
次回からは新テーマでお届けします。