「国語の学習法」 要点の見つけ方
2010年5月20日
前回までは「文章の読み方」の説明でした。皆さん、これがマスターできるよう練習を重ねてくださいね。
さて、今回からは更に踏み込んで「 要点の見つけ方」についてお話いたします。
要点とは簡単に言えば「筆者の言いたいこと」です。学校や塾でも講師から「文章を読んでいて大切だと思える箇所があればそこに線を引くように」と指示されたことがあると思いますが、その箇所が「要点」と呼ばれるものです。これを見つけチェックすることは国語の読解では欠かせない作業です。
しかし、何のためにそれを見つけ、線を引くのでしょう?生徒によっては「面倒くさいし、線を引く時間がもったいないよ」と感じるでしょう。また、「そうすることが大事だとはわかっているけど、すべての文が重要な内容のように思えてくる」らしく、文章のほとんどに線を引いてしまうという笑えない事態に陥ってしまうお子さんもいます。
要点に線を引く目的は「答えの先取り」です。何度かテストを受けた経験がおありなら気付かれていると思いますが、ほとんどの答えは要点の中に存在しています。つまり、要点に線を引くことで、問題を解く前から答えのありかがわかっているという状態になるわけです。
では、なぜ要点が答えの候補になることが多いのでしょう?それは理屈で考えればわかります。筆者には読者に自分の言いたいことがわかってもらいたい、つまり、要点を読み取ってほしいという願いがあります。また、テストの出題者には「この文章の主旨を受験生がわかっているかどうかを試したい」という思惑があります。ですから、結果的に筆者の言いたいこと=主旨=要点が答えになるような問題を作成せざるを得ないし、必然的に要点が答えに絡むことになるのです。
その理屈・しくみがわかれば、そして要点が的確に見つけられれば国語は相当楽なものなります。「なぜかいつも国語のできる子」は要点に基づいた解答の選択・記述を行っています。ですから、無駄な部分に目を通す時間を省いているため解く時間も短いし、正確に解ける。どの教科も魔法で解くのではありません。理屈で解くのです。これを忘れずに。
次回は更に話を進めてまいります。
※ 大手塾を退会し、当塾に入会したA君。先日も授業後一生懸命自習していましたね。お疲れ様!
かつては塾の宿題やスケジュールに追われ「何のための学習か?」と自分を見失いかけていたようですが今ではどうですか?束縛から解放され、自分の弱点を冷静に見つめ直し、自分のペースでその克服に充てる時間がかなり増えましたね。そして、弱点の克服にメドが立てば自信につながり、やる気もでる。
A君、今その流れに乗ってきましたね(笑)。
だから、2時間半の自習が終わっても疲労感なく、充実した笑顔で帰宅することができるんだね。何か勉強が楽しくなってきたでしょ?これからも楽しみながら学習していきましょう。