中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

ホーム > 最新情報&代表ブログ
国語対策法を伝授

成績が伸びない本当の理由。⑩

2016年5月24日

 続きです。
 塾で勉強しているのに成績が上がらないのは、「勉強がきらい」「勉強に興味がない」という心のままで通っているからです。ブログではこれを「掛けるゼロ」と表現してきました。お子さんの心がそうなった原因は親御さんにあります。「過程には無関心、結果には過剰反応」「お子さんの受験に非協力的、なのに口から出るのは文句ばかり」「塾に通っているのにどうして成績が伸びないの?と、そうなった原因を考えようともせず、ひたすら子どもを責める親」。このように家族全体で受験を盛り立てる気持ちがなく、お子さんをどんどん孤立化させていった。その蓄積が子どもの学習意欲を削いできたのです。
 お子さんの学習が順調に進んでいる家庭では(不思議なことですが)母親から次のような文言を聞かされることが多いです、「私も解いてみたんですが・・」。そうです。解ける解けないかはどうあれ、まず自分から解いてみようとする親、お子さんができない問題に自分もトライしてみて、どのあたりが難しいのかな?と、具体的に体感してみようと試みる親。こういう親御さんはお子さんの苦しんでいる過程を自分も実感しておこうと考えられる感受性の高い方です。お子さんから見れば「自分のことを積極的に理解しようとしてくれる親」と映り、信頼を厚くしていくことでしょう。こういう姿を見せられる親御さんの下で育ったお子さんは大抵うまくいきます。
 「中学受験の学習指導なんて自分にはできない」「忙しくてそんな時間はない」という親御さんもいますが、そういう方には「本当に本気でやろうとしましたか?」と問いたい。子どもの将来がかかった大事な受験にさえ本気を出そうとしないのに、子どもには本気・熱意を強要する親。お子さんからすればこんな理不尽な話はありませんし、こんな信頼のおけない親はいません。各教科の基本中の基本の習得だけでいいのです。要は親御さんに「受験のエキスパート」になってくださいという要望ではなく、お子さんと喜怒哀楽を共有してあげてくださいということなのです。お子さんが今何を学習しているかに興味を示してあげてくださいということなのです。
 最近「リビング学習の効果」を説く本が目につきます。これは空間的な効能という意味ではなく、家族がガヤガヤ集まった中で、皆と一体感を持ちながら学習しているような心持が脳を躁状態(勉強するときはこれが大事!)にし、学習意欲の向上に役立っているという意味です。誰も入れない「勉強部屋」は、確かに静かで落ち着きますが、誰にも見られていないのでサボろうと思えばいつでもサボれます。また、静かな環境が孤立を意識させ、却って学習効率を下げる可能性もある。しかしこれは人それぞれですので、「どの環境なら楽しく集中して学習できるか?」はお子さんに決めていただくのがいいですね。
 今回は「成績が伸びない本当の理由は家庭にある」というお話しでした。逆に言えば「成績が伸びる理由も家庭にある」ということなのです。幼児期→低学年→高学年と、今までの子育て法の蓄積が現在のお子さんの姿を作り上げたという事実。しかし、大事な受験期を迎えた今、変えるべきは変え、取り入れるべきは取り入れる、そのような親御さんの柔軟な姿勢が、そのままお子さんに反映され、彼をドラスチックに変化させます。「親側の決意・勇気・覚悟」で全てが決まると言っても過言ではありません。

 「中学受験は子どもの受験というより、むしろ親力が試される受験である」。これはよく聞かれる文言ですが、私の体験上、これは本当に実感できます。

 次回からはテーマが変わります。

記事情報
全て表示
カテゴリー: アーカイブ:
検索
検索:

RSS
第一志望として考えたい厳選主要中学校30案内東京23区
豊洲事務所外観
トップページ 当社の理念 無料体験授業 入会手続き及び
入会金・指導料金
指導スケジュール 人材募集