中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

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国語対策法を伝授

成績が伸びない本当の理由。⑨

2016年5月18日

 続きです。
 お子さんが「勉強が嫌い」「勉強に興味が持てない」であるなら、その原因のほとんどは子どもへの接し方を誤った親御さんにあります。そこを改善しないと「掛けるゼロ」を繰り返すだけのお子さんから抜け出せません。
 お子さんがこういう状況に陥った家庭では年中「学習を促そうとする親」と「それに反発する子」の双方が怒声をまき散らしています。何度も申しますが、学習は本来怒りの対象・原因にすべきものではないのです。
 それでもなぜ親は怒るのか?表向きは「子どもの将来を想ってあえて厳しく」なのですが、本当は「勉強しなくて将来の見通しを立てにくくさせている子への苛立ち、そんなこどもを持つことの不安」が親をナーバスにさせ怒らせているのです。つまり「親は自分が不安になりたくないから子どもに勉強させる」のです。別言すれば「子を自分の思い通りに動かし、自分が幸せになりたいという親のエゴ」がそうさせている。しかし子どもは「親を幸せにするための小道具」ではありませんし、そう思われていることを彼らも薄々気づいています。
ですから「勉強勉強とガミガミ言うばかりで、そういう自分たちはどうなの?」と反発するのです。
 受験生である以上、勉強が嫌い・興味が持てないと言っても合格はしたい、親もそれを望んでいる。ベクトルは同じなのに「喧嘩ばかりの毎日」になるのは、親が子どもに協力する姿勢を見せないからです。「言うのは親、やらされるのは子」という上下関係・主従関係が健全な家庭の在り方を阻んでいる。こういう環境下では子どもは勉強しません。
 バトル続きの家庭の親は子どものテストの結果・成績の上下には関心はあるが、そこに至った過程には無関心・・と言いますか、過程の段階で親は愛情を形にして子に見せない=子どもに協力する姿勢を見せない傾向にあります。受験は親子で二人三脚、一心同体になって行うもの、喜びも苦しみも共に共有する、親は空き時間を(できる限り)子どもに寄り添う時間に使う。過程段階でのこの「受験生の親としての当たり前の行動」ができていない。
 例えば「百人一首の記憶」。ダメ親は「はい、百枚を10日で覚えなさい。1日10ずつ覚えればいいの。計画的にやりなさい」と指示するだけ。無味乾燥な課題だけ提示されても子どもの意欲は萎えるばかりです。賢い親は父母・兄弟を巻き込んで「競技かるた」を、つまり家族全員でゲームを行うのです。子どもはゲーム大好きです。負けると悔しい、やっているうちに興味が湧く、勝つためには覚えようという意欲、それが脳を活性化させ「効率の良い記憶」へと結びついていく。このように特に「暗記物」では「親子のやり取り」が有効です。お子さんの脳内興奮がピークに達し「お母さんもっと」と言われたらトコトン付き合ってあげてください。そのうち親子関係も良くなり、勉強も楽しくなり、これが良い形で様々なものに波及していきます。
 家庭は「家族がくつろげる空間」でなければいけません。外での仕事・学校でのストレス、それらを癒し、明日への活力を養う空間は「明るい家庭」しかないからです。特にお子さんは外でも内でも逃げ場を失うと、心身ともに悪影響を受けます。中学受験に成功した親御さん(特に母親)はたいてい穏やかで楽天的です。この方がいる家庭なら子どもはリラックスして過ごせるだろうな、と思わせる親御さんです。そういう家庭は親子のコミュニケーション能力が高く、双方の信頼関係が確立していますから、勉強のことで言い争いなど起きないのです。
 勉強は本来ご機嫌な環境でご機嫌な気分でやるものなのです。
 勉強とは難行苦行であり、しかめ面でやるものだという錯覚。親が叱れば子どもは素直に言うことを聞くだろうという錯覚。何の効力もないこれらを早々に取り除きましょう。
 
 次回に続きます。
 
 

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