成績が伸びない本当の理由。➄
2016年4月25日
今回は「授業の受け方」についてのお話しです。
同じクラスで同じ講師が担当する教科なのに、成績が伸びる生徒と伸びない生徒が出てしまうのは、講師の力量と言うより個々の生徒の「授業の受け方」に差があるからだと思います。
簡単に言えば授業をきちんと聞いているか聞いていないかの差です。しかし、「授業に集中したいのに、講師の説明がわからない、ボソボソ話すので聞き取れない」が原因で注意力が散漫になるのであれば、それは講師の責任です。ですが、中には自ら授業に参加することを放棄してしまっているような生徒もいます。これは残念なことです。そして例外なくこういう生徒は成績が伸びません。
集団塾では終始授業に集中している生徒は全体の3割満たないそうです。塾で勉強しない?どうするの?。学習の不足分は家庭で補うらしいのですが、それでは何のために塾通いしているのかわかりません。塾に通っている=勉強している、と錯覚し、自己満足に浸っている生徒、それに気づかない親御さんに「受験の神様」は降臨しません。
稀にですが、塾に行かずに中学受験を家庭学習オンリーで成功させるお子さんもいます、しかし、それでもなぜ塾に通った方がいいかと言えば、市販の問題集では解法の説明が相当省略されている、紙面では限界があるからでしょう、その不透明な解法を立体的且つ映像化しながら説明するのが(講師)の役割で、それを聞くために塾に通った方が効率良い学習につながるからです。即解決できることを家庭で一人で悶々と考えているなら、その時間はロスタイムになりますからね。
皆さんが勘違いしているのは塾を「勉強するところ」ととらえていること。違うのです。本来勉強は家庭でするものであり、塾は「家でわからなかった解法を学び、解き方の定着を図るところ」なのです。この認識を間違え、「塾は勉強するところ」と思い込んでいるから、勉強に積極的になれない子がそのままサボる生徒=解法を定着させようとしない生徒=いつまでたっても成績が伸びない生徒になってしまうのです。「塾に真面目に通っているのに子どもの成績が伸びない」とお悩みの親御さんは、お子さんの授業時の様子を見れば愕然とするはずです。「ああ、これじゃダメだわ」と。
次回は「正しい授業の受け方」=「成績を上げるための授業の受け方」をお話しします。