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国語対策法を伝授

「国語の学習法」 文章の読み方⑥

2010年5月18日

 昨日は「飛ばし読み」をしないためにも「三種の神器」を用いて読むようにというお話をいたしました。また、スピードにつきましては手元に時計を置き、以前お話しした指定時間内に読めるよう練習を重ねてください。(入試では大問一題当りの文章の文字数は約5000字です。ですから、一秒で10字強で構成された「かたまり」を読み重ねるようなスタイルが必要となります。大変そうですが、読みの速い生徒はこの「かたまり読み」ができています)

かたまり読み・・例えば、「ある日森の中でくまさんに出会った」という一文があったとき、「あ・る・日・・・」と一文字ずつ区切って読むのではなく、「ある日・森の中・・」というように文節に切ったものを一つの「かたまり」として瞬時に読み取っていく手法である。これが慣れれば「ある日森の中で・くまさんに出会った」というように少しずつセンテンスが長くなっても一回で視野に入れることができるようになる。これを目指そう。

 ※この「かたまり」は上記のように文節で切る方法もありますが、読点(、のこと)と 読点に挟まれたものを一つの「かたまり」としてとらえて読んでも構いません。

 「かたまり読み」を更に有効にする方法として「遠近法」を用いましょう。つまり、文章に目を近づけすぎないで読むということです。近づければ近づけるほど文字が大きく見え、文章の全体量が多くなったと錯覚します。理想は20cm以上離れた高さからの読みです。離して読むことで文字は小さく見えますが、その分、文章全体がコンパクトに収まり、全体量が少なくなったような「良い錯覚」を生みます。しかもその読み方をすると背筋がピンと立つので姿勢もよくなりますし、目にも負担がかかりませんので集中力が保てます。

 本日は以上です。次回は「要点の見つけ方」についてご説明いたします。

※ そろそろ夏期講習の予定を組む時期が到来しますね。この夏期講習、利用の仕方次第では薬にも毒にもなります。「朝から夜まで塾にいるから安心」というわけではないことをご理解ください。夏休み中はもしかすると他にやるべきことがあるかもしれません。また、「その期間中、成績を飛躍的に伸ばすためには何を最優先すべきか?その学習内容は?方法は?」などの疑問、お悩みがございましたらお気軽にご相談ください。適切なアドバイスをご提示いたします。

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