中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

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国語対策法を伝授

塾の役割とは。⑩

2016年4月06日

 4月に入りました。塾での呼称「新6年生」であった生徒さんも、いよいよ6年生=受験生となっていくのですが、実は入試までの準備期間は1年もありません。残りの1年弱をどのように過ごせばいいのか?そのあたりよくお考えください。
 さて、毎年のように「どこどこ塾が実績を伸ばしたらしい」「どこどこ塾には有能な講師がいるらしい」。そういう情報に振り回され右往左往してしまう親御さんを数多く見かけます。今、通っている塾に不満を感じているところに、こういった噂を耳にしたりすると、いてもたってもいられなくなり「その塾に通ってさえいれば合格は保証されたも同然」とばかり、見境なく飛びついてしまい、そして、「期待していたことと違う」と感じれば、これまたいとも簡単に退塾してしまう。転塾を繰り返す方にはこのような思考・行動パターンがあります。
 大事なのは噂の中身をよく見ること。実績を伸ばしていると言われている塾が「優秀な生徒一人が有力校に複数合格し塾の実績に貢献しているだけ」なのか?「入塾した個々の生徒の成績を均等レベルで上げ、そのほとんどを水準以上の学校に合格させている」のか?
 また、「有能な講師」であれば、受け持つクラスの生徒全員が一定水準以上の学校に合格していなければ「有能」とはならないはずなのに、集団塾では、一クラスの中に有力校に合格した生徒がいる半面、やっと滑り止め校に入れた生徒も混ざっていることが多い。その場合、講師の評価は何を根拠にもたらされたものなのか?その根拠が明確なものか否か? 
 また、去年は御三家合格者が0人だったのに、今年は10人だったとすれば、それは急激に講師の指導レベルが上がったからなのか?それとも今年はたまたま優秀な生徒が集まったからなのか?・・などなど、そのあたりをよく調べ考えなければいけません。
 しかし、結論を言えば「塾の評価というものは簡単に決められないし見えてこない」ということになります。同じ塾の同じクラスに属しながら、志望校に受かった生徒はそこを「神様のような塾」「有能な講師のいる塾」と吹聴し、一方落ちた生徒はそこを「役に立たない塾」「無能な講師のいる塾」と吹聴します。人は主観や自己都合で物事を判断することが多い。評判とはその集合体ですので、そこから塾の正確な情報を得ることは第三者にとって至難の業です。
 塾を「御三家に何名合格させたか?」という数字で評価することもあります。しかし、一部の優秀な生徒の功績の裏には、その何倍もの生徒の「不本意な結果」があったりします。まさに「一将功成りて万骨枯る」の状態。ですから数字的には本当はアウト。しかし、それでも評価されるので、自塾の評価を高めるため優秀な生徒を集める「別動隊」が存在しているところもある。ですが、塾の仕事ってそういうことなの?
 私のように元々できる生徒を指導して難関校に受からせるより、成績の伸び率を高め志望校に合格させることに興味のある人間にとっては信じられない話ではあります。
 塾の役割は「生徒を第一志望校に合格させる」ことですが、その過程で「目標に向け努力することで未知だった自分の潜在能力を顕在化させ、それが人生に意義を与えることを生徒一人一人に教えていく」ことの方がはるかに重要であり、この「副産物」を与えることこそが塾の本当の役割ではないかとさえ思うのです。
 今後も軸のぶれない塾で有りたいと思います。
 次回からは新シリーズです。

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