塾の役割とは。➄
2016年3月03日
前回の続きです。
大量の宿題をこなす利点は他にも「否応なくではあったとしても家庭内で学習する習慣を身につけることができる」、そして「大量の課題をこなすことで自分の得意分野・不得意分野を早い時期から峻別することができる」、言い換れば不得意分野が早目にわかり、早目にそれに特化した学習にシフトできる、が挙げられます。「大量の宿題の中で、わからない問題が大量に出てしまった。子どもがそれを放置したままにしているがどうすればいい?」と悩まれる方もいるでしょう。そんなときは当塾にご相談ください。個別指導の強みはお子さんが納得できるよう、科目問わず一問一問時間をかけて丁寧に指導・解説できることです。また、集団塾に通われているお子様も、担当講師に質問する習慣をつけるようにしてください。
しかし、そこでよくでる悩みに「とは言っても、講師に質問しにくい」というのがあります。
しかし、なぜ授業料を払っている立場にある方が遠慮する必要があるのでしょう。しつこいくらい質問してもいいと思います。「そうではなくて、先生が恐い」「質問しても納得できる説明を受けられない」のであれば、それは塾を継続するか否かの判断材料にもなります。「はい、これでわかった?」と、理解を強要したり、説明を億劫がる様子をあからさまに見せる講師。「こんなこともわからないのか?」と生徒を馬鹿にし見下すような発言をする講師。教室の壁や黒板を叩き生徒を威嚇する講師。かつては「少し乱暴だが熱血漢」ということで重宝された先生も今の時世では低評価、いや、本当は昔から評価は低かったのかもしれません。それは教え方の創意工夫を怠り、「威力」を行使しないと生徒を指導できないのか?という意味での低評価です。そういう意味で「隣の教室にまで響くくらい終始大声で授業をする講師」(声の威力で強引に理解させようとする講師)も大抵授業が下手です。「元気がいい」などと褒めるに値しません。
「熱意あふれる講師」は反面、「生徒を委縮させる講師」になりかねません。この問題点につきましては次回のお話しとしますが、塾の最低限の役割として「生徒に楽しく気持ちよく学習させる」というのがあります。当塾もそれをモットーにしています。ですから、永田の怒声を聞いたことのある生徒は皆無のはずです。 なぜそうすべきなのか?
それも併せて次回のお話しとさせていただきます。