子どもを勉強嫌いにさせない方法。④
2015年10月13日
続きです。
今回は「めんどくさいの正体は?」「めんどくさいは子どもの本能?」という、前回持ち越したお話しの続きをさせていただきます。
さて、大人だって「めんどくさい」と感じることは多々あります。先延ばしたいこともあります。そういう私もたびたびブログの更新が遅れることはあるのですが(笑)、では、なぜそうなってしまうのか?
少し遅れても軌道修正ができたり、帳尻を合わせたりすることができると考えてしまうからではないでしょうか?頭の中でシュミレーションしたとき「ギリギリ間に合う」と判断したなら、目先の「楽」に負け、重要案件を躊躇なく先送りしてしまう癖がついてしまっているからだと思うのです。 では、先送りし、空いた時間をどのように使うのですか?と問われれば「より優先順位の高いものに時間を回す」と、答えられればかっこいいのですが、実際にはボーっとしたり、非生産的で無為な過ごし方をしてしまったりすることが多いのではないでしょうか?
それがより顕著なのが子どもです。ただし、上記の大人のように「逆算してみた結果、物事をスムーズに進められるかどうかを検討したうえで」などはお構いなく、子どもはサボりたいときにサボります。そこが大人と子どもの違い。では、勉強しない時間は目いっぱい遊んでいるのか?と問われればそうでもなく、ただボーっとしているか、もしくはボーっとしているに等しいような「受動的な遊び」、例えば、ダラダラとテレビ・ゲームなどに興じているというのが現実です。決して「能動的で且つ大人が考えるような子どもらしい遊び」、例えば外で汗を流しながらの野球・鬼ごっこなどに興味が向かうことはないのです。まっ、大人も似たようなものですがね。
ところで、自分から机に向かわない生徒は必然的に成績が下がります。下がれば当初希望していた難関校などに受かりようがなく、良くて中堅、現実は下位校のみの合格しか勝ち取れません。そして、下位校と言われる生徒の覇気のなさを目の当たりにすることもしばしばで、通学下校時の様子、文化祭体育祭での様子(私も仕事柄、ついついそういうものに目がいったり足が向かったりしてしまうのですが)などでそう感じてしまうことが多いのです。「おいおい君らは勉強ができない分、遊びには長けているはずじゃなかったのかい?力は有り余っているはずだろ?」と、こちらは勝手な妄想(「勉強はできないが青春を謳歌・満喫する生徒たち」という類のドラマの影響)でそう言いたくなってしまいますが、実際は「勉強はできないが、たくましい」などということはなく、「勉強はできないし且つひ弱でもある」であることが多い。塾でも授業中ボーっとしている生徒が目立つのは下位クラスで、口を開けば「だるい」「めんどい」「疲れた」の三点セット(プラス眠い)。逆に上位校のイベントの成果は大人顔負けの水準であり、言い換えれば「彼らは頭が良く且つ逞しく元気」であることが多い。
ここが重要なポイントで、「勉強ができる生徒は体力がある」の裏返しは「勉強のできない生徒、諸々に対する意欲に乏しい生徒は体力がない」「体力がないから学習意欲が芽生えず、めんどくさがるのではないか?」と思えてくるのです。
ですから本日のテーマである「めんどくさいの正体は?」「めんどくさいは子どもの本能?」も、この体力と関連させれば、いろいろ見えてくるはずです。
次回はそのあたりを考えていきたいと思います。