子どもを勉強嫌いにさせない方法。③
2015年10月06日
続きです。
「子どもの勉強嫌いは本能なのか?」と、「トンデモナイ論」で締めくくった前回でしたが、当塾生と話をする中でいろいろ気付くことがあります。
その一つが「明日学校休みにならないかな?」というセリフをよく聞くということ。特に台風接近日。関東上陸1日前に授業日があるような日は、たいていの生徒がそう言います。「休みたいの?どうして?」「勉強がきらい?」「先生が嫌い?」「いじめ・・?」といろいろ理由を聞いた後の答えは「めんどくさいから」。ほぼ全員判で押したようにこの言葉で返してきます。「学校で特別不快なことはないのだが、休めるものなら休みたい。」というのが彼らの本音であり言い分です。
これを聞くと大抵の人は「本当は子どもは勉強よりも遊びたいんだよね」と考えます。要は「勉強嫌い」=「遊び好き」ということですね。「勉強している時間を遊びに回したいのが子どもというものだ。」ということになるわけですね。
この「めんどくさがる」は何も子どもだけの「特権」ではありません。日常生活の中では、大人にだってめんどくさく感じることはヤマほどある。例えば年末年始の大掃除・年賀状書きなど、ついつい先延ばしにしてしまいませんか?子どもには「早く宿題を済ませなさい」「計画的に学習しなさい」と説教する大人がですよ(笑)。
大人でも先延ばしたくなるのは、何もその時間で目一杯遊びたいからではありません。他の優先事項を片付けたいから、先延ばししても帳尻を合わせることが可能だと判断できるから、あとは「めんどくさいから」ですかね。
大人はそうかもしれませんが、中学受験が目の前に迫った受験生に「他の優先事項」があるとは思えませんし、帳尻を合わせたり逆算したりという「大人の思考回路」が身に付いている生徒も少数ですし、まっ、ひたすらめんどくさいのでしょうね。「めんどくささほぼ100%」の理由で、勉強したくない、学校もできれば行きたくない、となるのでしょう。
皆が言うには「勉強も学校も嫌いではないけど、好きではない。好きでない理由は、学校に行ったり勉強したりするのがのがめんどくさいから」だそうです。そうなると、この「めんどくさい」がキーワードになりそうです。もしかすると勉強嫌いが本能ではなく、めんどくさがることが本能なのかもしれない。
次回は「めんどくさいの正体は?」「めんどくさいは子どもの本能?」などに話を広げていきたいと思います。