中学受験は個別指導で成績伸び率の差が出る!!

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国語対策法を伝授

受験を考える方々へ。➅

2015年7月14日

 先日は模試の受け方、その際の心構えについてお話ししました。
 さて、本日は時期的な話題として夏期講習を取り上げます。
ほぼ毎日のように朝から夜まで授業漬けとなる夏期講習。これだけみっちり授業を受ければ、夏休みが明ける頃には成績が飛躍的に伸びているに違いない、なんて期待しつつ参加なさる方も多いと思うのですが、「夏期講習のお蔭でクラスが上がりました」「偏差値が20上がりました」などという「喜びの言葉」を聞くことはほとんどありません。はっきり言えば8~9割近くの生徒は夏休み前と明けとで成績が変わることはない。なぜ?。大手塾で10年以上授業に携わってきた私の経験から言えることは、夏期講習が成績を飛躍的に伸ばすきっかけになることはないからです。「一日中塾で缶詰状態になっているのだから」「そこで遊ばずに勉強しているのだから」「費用もかけているのだから」など、「勉強に集中できる環境は十分整えたはずだから」という安心感はあるものの、実利は無いに等しい、というのが夏期講習の実態です。偏差値30の生徒は30のまま、70の生徒は70のまま。これが現実なのです。
 なぜ、そうなるのか?それは受ける生徒の心構えが夏期講習中と以前とで全く変わっていないからです。正確に言えば変えようとしていない。変える気がない。「偏差値30の生徒」とは「頭の悪い生徒」という意味ではありません。「中学入試の意義がわかっていない、わかっていないから学習意欲も湧かない、だから塾に通っていてもただ椅子に座って時間を潰しているだけのお客様状態を継続している生徒」という意味です。親は「子どもが塾に通っている=勉強に励んでいる」と思い込み、安心・満足しているかもしれませんが、こういう生徒は心が「ゼロ」です。どんなにたくさんの数字を掛けても最後にゼロを掛ければ全てがゼロになるのと同様、たとえ長時間授業を受けたとしても、「ゼロ状態の心」を掛け続けているわけですから、いつまでたっても成果はゼロのまま。夏は時間の無駄と徒労を積み重ねていくだけで過ぎていきます。偏差値70をキープしているようなお子さんはそれとは真逆な考えで授業に臨みますから、成績が落ちることはない。しかし、それ以上の伸びしろがないので70のままで秋を迎えることになります(それ自体は素晴らしいのですが)。
 偏差値は学力を図るものですが、その学力は受験生の意欲の濃淡次第です。意欲が学力を作る。つまり、偏差値は個々の生徒のモチベーションを表す指数でもあるのです。30の生徒は30程度の乏しい意欲しかありません。50は人並みの意欲、70は・・と。各自その指数のままで夏期講習に参加しますので、ここでも下剋上は起きないのです。「参加者全員の偏差値が20上がりました」は理想ですが、それが非現実的なこととして聞こえるのは、上記のような理由があるからです。
 集団授業で講習を行う塾では「誰にやる気があって、誰が無気力か?」などと、個々の生徒の様子をいちいち考慮に入れながら授業をすることはありません。「参加者全員にやる気がある」という前提で授業を行います。もし、意欲のない生徒を発見し、いちいち注意を与えたならどうなるでしょう?その度に授業が中断され、やる気があって参加している生徒の「貴重な学ぶ時間」を奪うことになります。注意された側も奪われた側も(次元は違いますが)双方不満を持ちます。塾側はクレームを背負うリスクは冒しませんし、そもそも無価値な授業の中断は、頑張っている生徒に対し無礼です。講師が注意しないことをいいことに、無気力な生徒は集団の中でいくらでも埋没でき、安心してお客様状態のままで時間を潰していけるのです。そして帰宅後、何も知らない親は「よく頑張ったね。お疲れ様」などど労い、子どもも「勉強したふりをするアリバイ作りの成功=頑張って勉強してきたような気」と双方勘違いしてしまうのです(笑)。
 結論を言えば「普段から学習意欲がなく成績が低迷している不真面目な生徒が(その性質ゆえ)夏期講習で大逆転する可能性は皆無に等しい。ひたすら時間と講習代金を無駄にしていくことになる」ということです。

 次回に続きます。
 
 

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