上位校に受かる生徒の特徴。➄
2015年4月27日
続きです。
「粘れる生徒」「あきらめない生徒」「集中力のある生徒」、上位校合格には知能はもちろん必要ですが、前記のような素質を持ったお子さんが入試で有利に働くことは間違いありません。そのようなお子さんに育て上げた親御さんのお力は素晴らしいのですが、素直に親御さんの意図をくみ取り、それに合わせて振る舞うことができるお子さんの人間力もまた賞賛に値します。親子関係がうまくいっているご家庭は入試に半分成功しているようなものです。
さて、「粘り・あきらめない・集中力」などを身に付ける術は親御さんの貢献以外に、「体育系の習い事」にもあります。不思議なことですが、当塾でも上位校に受かる生徒は学習と並行して体育系の習い事をしている生徒が多かったように思います。
体育系、特に団体競技の習い事は「上下関係の規律」「無気力に対する監督の激」「結果を出すことへの執念」などが徹底されており、それらが強要される環境下では、入試にも不可欠な粘りなどその他諸々の素養が培われていきます。
私は以前「企業が体育会系出身者を優先的に採用する」ことに疑問を感じていましたが、講師という立場になって考えてみるとなるほど納得です。なぜならこういう環境で育った「人間的に逞しい生徒」が結果的に上位校合格を果たすことが多いからです。逆に何事にも無気力で精神的にひ弱な生徒はそのまま淘汰されていきます。自然界でもそうでしょう。厳しいようですが、競争原理の働く世の中ではこれが現実です。
体育会系の人材は世の中で重宝されます。御三家で実施される体育祭などは本当にエネルギッシュです。「青白いガリ勉のイメージはない」と見学された方は誰しもそう思い驚くことでしょう。(勉強ができる=青白い云々は偏見だと思うのですが・・)
上位校合格者は基本的に頭も体も「体育会系」です。そうでなければ乗り越えられないのが中学入試というものなのです。
次回に続きます。