上位校に受かる生徒の特徴。③
2015年4月17日
※ 今年もGWが到来します。受験生にとってこの期間は、積もり積もった未消化の単元・漏れを丹念に埋めていける絶好の機会となります。頑張ってください。
さて、上位校に受かる条件を備えた生徒は「粘り強くあきらめない子ども」であることは間違いありません。且つ「できないことを楽しめる子ども」であることも大事です。できない→できる、という過程を経ることをめんどくさがったりする生徒はそこ止まりになってしまいます。
ですが、最も大切なことは「学習することは子どもの義務である」という根本を理解できているかどうかです。
親がそうだと断言することも大事です。受験を目指しているのに成績が低迷している生徒さんの親御さんに共通するのは、
1.学習させる際の促し方が稚拙で、その結果、お子さんが頑なになり机に向かわなくなるという悪循環を生み出す。
2.子どもに嫌われたくないなど「親側の都合・保身」で正しい方向へ指導できない。その結果、上記の悪循環を生み出す。
という点です。
もし、そうであるなら改善すべきですし、改善できない・するつもりがないのであれば受験の断念をお勧めします。なぜなら、「受験生であるという当事者意識を持たず、学習は子どもが当然行うべきものだという意識も持たず、厭々勉強し受験した生徒」の中で、まともな結果を出せる生徒はほとんどいないから、仮に受かったとしても、合格だけで満足し、そこで燃え尽きてしまい中高6年間を腑抜けのように過ごしてしまう生徒になる可能性が高いからです。
「勉強しなさい」という親は多いです。ですが、「なぜ大事なのか?」「どうして年少児に学習すべきなのか?」という理由をきちんと説明できなければ子どもは動きません。学習することの意義を親御さんなりに考え、理路整然と説明できるようにするため、日頃からこのことをよく考え、親なりの哲学を確立する必要があります。例えば「今、やっている算数は大人になって役に立つの?立たないならやる必要がないじゃない?」と子どもに問われた時、うろたえることなく毅然と「それでも算数を行うことの意義」を説明できるくらいでないと、受験生の親とは言えません。「中学受験は子どもの資質、しかし、それ以上に親の資質で決まる」と言われる所以はそこにあります。
私は講師ですが、「受験に成功するため」「後々楽をするため」「立身出世のため」といった「手段としての学習」をさせることには少々疑問を感じます。
そういう「目標達成のための手段」だけの理由で学習をさせると、学習することの根本理由に一生気付かないままで終わってしまうことになります。それは不幸なことだと考えるのは私だけでしょうか?
次回に続きます。