上位校に受かる生徒の特徴。
2015年4月07日
長年この業界におりますと、学力・性格でいろいろなタイプの生徒さんに出会います。そしてその中から「上位校」と呼ばれる学校に何名かが合格します。ちなみに私の考える上位校とは「四谷大塚の偏差値基準で60以上、多くの生徒が第一志望にと考えるであろう中学校」を指します。
(なお、これも持論ですが偏差値45以上の学校に受かれば「一応努力はしたね」という評価です。また70を超える学校につきましては努力だけでなく、天賦の才能が必要かと。ですから65前後が本人の努力のみで合格できる最上級の学校だと考えています。私個人としてはこの層に受かる生徒の頑張りを最も褒めてあげたいですね)
さて、その上位校の話ですが、そこに合格する生徒には不思議と共通点があります。それは算数を解いているときの姿で見られます。ご家庭でも算数を解いているときのお子さんの様子を見れば将来が予測できるかもしれません(笑)。
入試の要は算数です。当塾でも算数のできる子が入試では圧倒的に有利です。残り三教科が脆弱でも、算数さえできれば受かってしまうのではないかと錯覚してしまうくらいです。
ですので、その算数に対する取り組み方がどうか?つまり算数に対するマインドがどうかが重要になります。
話を戻しますと、算数の問題を解くよう指示した時、時間を追うごとに頭が徐々に上がっていくタイプと、下がっていくタイプに分かれます。
頭が下がっていくのは「何とかして問題を解いていこう」と集中し、工夫しようという、いわば「情熱」の表れで、上がっていくのは「もう無理だ、ダメダメ」という「あきらめ」の表れです。
算数で結果を残すのは前者のタイプです。算数のできる生徒は遺伝とか、理系の才能に頼っているとか、そういう生徒ではありません。「粘り強さを継続できる生徒」「自ら工夫しようと前向きに取り組める生徒」なのです。こういう生徒は「粘り」「集中力」「工夫」を継続することでいろいろなパターンを見出し、定着させていきます。これを繰り返すものですから結果的に力が磐石なものになるのです。ですからこういう生徒を見ると、「育て甲斐があるな」とついつい思ってしまうのです。
逆に「短気な生徒」「あきらめの早い生徒」「飽きっぽい生徒」は算数に限らず、何事も成就できないまま終わる可能性があります。
ですが、生まれたときからそうではないはずですので、恐らく幼児期での子育てに問題があったのでは、もし、そうであるなら、今からでも遅くない「子育ての修正」を試みられては、と、ご提案する次第でございます。
次回に続きます。