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国語対策法を伝授

入試まで残り10日です。

2015年1月22日

 いよいよ10日後には2月1日の入試が到来しますね。残りの期間は各教科に漏れがないよう最終確認を行ってください。
 ここ最近、ブログでも当塾生にも同じことを申し上げておりますが、受験勉強は当事者意識を持ちながらの学習でなければ知識・解法は定着しません。誰かに言われて・・では、その時には身についた知識でも、時間が経てばいとも簡単に剥がれ落ちてしまいます。週テストには強いが、総合テストには弱い。もし、そういう状況が続くようでしたら、学習に対する心構えを根本から見直さなければなりません。
 当事者意識を持たせるのに親の強制は役に立ちません。逆にそれはお子さんの反発を招くだけで進展は期待できません。また、「中学受験に成功することは今後の人生に優位に働く」という説得の仕方は、大人である親は過去にどうすれば良かったかを経験上知っていますので、そのようなアドバイスは簡単にできてしまいますが、聞く側の子どもは未来のことは容易に想像できませんので、事の重要性が今一つ理解できないはずです。子どもは基本的に現実重視です。「後々のために」よりも「今が楽しければ」を優先するものなのです。逆に言えば「後々のために」を十分理解できる「大人びた子ども」が入試では主導権を握ることになります。
 「~のために~しなければならない」という義務を負うことは子どもは苦手ですし、長続きしません。
しかし、楽しいことは長続きしますので、学習に「ゲーム感覚」を持たせることが大切かもしれません。ただ、これは私に限らず過去に何人もの受験アドバイザーが言ってきたことですが、現実はなかなかそうもいかないようです。
 それでヒントになるのは、歴史マニアの子や鉄道マニアの子は社会が好き、読書好きは国語が好き、望遠鏡で星を見るのが好きな子は理科が好き、数字の不思議さに興味を持つ子は算数が好きといった具合に、子どもは「自分の興味に沿った科目」から伸ばしていくということです。例えば歴史が好きな生徒は親に強制されたからではなく、自分の感覚にフイットしたからその興味の幅を広げていったのだろうと思います。しかし、「感覚にフイット」するのは案外時間がかかるものです。算数嫌いだった生徒がその面白さにピンときたとき、その時が算数を伸ばすきっかけとなるのですが、親の役割は「ほら、算数って面白いでしょう」といかにも誘導するようなことは言わず、ただ事の成り行きを見守るだけで、つまり、子どもが勝手に興味を熟成させて、本当に「ゲーム感覚での面白さ」を実感していく様を遠くから見ているだけでいいと思います。「短気な親は子どもの入試を失敗させる」は今までに何度も申し上げてきましたが、成果をすぐに出したい、早く結果を見たいと焦る親御さんのいるご家庭では子どもは健全に育ちません。あえて「勉強に無関心な親」「呑気な親」を演じること(本当に呑気では困りますが)、忍耐力を持つこと、我が子を信じることが、結果的にお子さんを成功へ導くことになるのです。こういうことが実行できる親御さんこそが本当に聡明な人と言えるのです。「親の総合的なレベルと子どもの学力は比例する」。これは間違いなく言えることですね。

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