入試まで残り15日です。
2015年1月17日
残り2週間強で入試ですね。2週間と言えば、私が中学・高校時代、期末試験に費やした時間とほぼ同じです。長すぎず短すぎず、だらけずに集中して学習するにはもってこいの期間です。入試に備えまだまだ成績の上乗せが可能な期間でもあります。あきらめず頑張っていきましょう。
先日お話しましたが、合否を決めるのはやはり学習量です。ただ、この学習量の中にも「質」というものがあり、むやみに「量」だけ増やせばいいというものではありせん。質が伴ってこその量でなくてはなりません。さて、この「質」ですが、これは自主的な学習をする者のみが得られます。つまり、受験をするのは他でもない自分だという当事者意識を持ち、合格実現のために何をすべきを逆算し、それを計画的に行える生徒のみに与えられるものなのです。
簡単に言えばここで言う「質」の定義とは「自主的に考え、試行錯誤し工夫した分、独自の思考の発達により、効率よく定着が図れた学習のレベル」を指します。これが積もり積もったものが私の言うところの「学習量」です。この「学習量」は極めて実戦的なもので、決して付け焼刃の集大成を意味するものではありません。
しかし、「自主性に富んだ生徒」を育むのにネックになるのは親の「子育て方針」であることが多い。その場合の親は子に対し過干渉である率が高い。良かれと思って手取り足取り構うのでしょうが、こういうタイプの親御さんに育てられ、その後大成した生徒を私は見たことがない。なぜなら、過干渉であることがお子さんの自主性を削ぎ、しかし、鈍感な親はそのことに気付こうとせず、この「お節介」を永遠に続けようした結果、子供は自分で何も考えようとしない腑抜け人間となり、もはや親の傀儡に成り下がり、ただ従うだけの存在になってしまうからです。その傀儡はいくら学習しても、そこに魂を込めていないので、入試で活用できない知識を羅列するだけの作業に終始し、それに満足してしまいます。私も毎年面談・体験授業などで「この親はアブナイな」と感じるときはドンピシャでその予感が的中する、つまり、受験時にこの親は自分の子供を苦しめ窮地に追い込むだろうなという予感が当たることが多いのです。実際、入試で苦戦する生徒の親の大半は「口出しの多い人」「何かとうるさいタイプ」なのです。反面、受験を成功させた生徒の親御さんはなぜか穏やかで柔らかい感じの人が多い。人間性が優れた方々なので、卒業後も交流を続けさせていただくことも多い。子供を成功させたければ、親は自分の振る舞いがどう見られているか、お子さんの目からどのように映っているのかを客観的に汲み取り、柔軟に行動を修正する力を持たなければなりません。