入試まで残り50日です。
2014年12月13日
入試まで残り50日です。具体的に言えば、1科目当たりの持ち時間は10日ずつ、総合学習に割ける時間は10日間ということになります。2月1日に合格を勝ち取るために、今何をすべきか逆算して考え、それを実行に移してみてください。
本日のお話は、入試に必要な「書く力」についてです。老若男女問わず書く機会というのは、メールの普及により格段に増えてきました。また、趣味でFBを使ったりブログを綴ったりする方も増えています。投稿と言う形でインターネットの掲示板を利用する方もいます。
書くことにより、自分の思いを相手に伝えたいという欲が強くなってきたのでしょうか?以前ですと、面と向かって言えないことは我慢して自分の胸の内にそっと潜ませておいたものですが、モバイルを使い不特定多数の人に対しても、自分の思いの丈を伝えられる機会を得られれば、皆、自己主張をしたがるようになるものなのでしょうか?
さて、こんなご時世を反映してか、当塾の生徒も年を追うごとに記述で空欄を作る生徒が減ってきたような気がします。皆さん何かしらを書いてくれるようになりました。その傾向自体は非常に喜ばしいことなのですが、それが「ただただ文字を羅列する」ようでは意味がありません。そうならないよう私は生徒に対しては、「急いで書こうと興奮気味で取り組もうとする自分の横に、冷静沈着にそれを客観視し、添削し、ダメ出しするクールな自分を配置し、二人羽織の要領で書き進めるように」と、提案しています。クールな自分は主語・述語のねじれ、誤字脱字、指示語の多用、設問に沿った内容になっているかどうか・・などいろいろチェックし、「興奮気味に書き進めようとする自分」に冷や水を浴びせながら、しかし、書き進めさせることを中断させずに継続させる・・。少し抽象的でわかりにくいかもしれませんが、そんな要領で記すことを推奨しています。
また、記述が得意な生徒は「いい文章を書きたい・それを認めてもらいたい」という欲が強い、また、「どんなもんだい、俺の作文能力は!」と自慢気な態度を取る子であることが多い。反面苦手な生徒はビクビクオドオドしながら書こうとする傾向が強い。記述は「頭の中でまとめてから、おもむろに慎重に書き始める」よりも、稚拙・拙速で構わないから「思い切り書く、書きながら考え、考えながら推敲する」くらいの勢いの方がうまくいきます。また、読み手の立場からも勢いよく書かれた文章の方が、それに引き込まれてしまう分読みやすく感じます。水泳で言えば、畳上での水練ではなく、実際に水に飛び込んで、手足をバタバタを動かしてみた方が、泳ぐ要領が自ずと身に付き、上達が早くなるというのに似ています。
そして、何よりも大切なことは書く機会をたくさん得、それに慣れていくことで自分に合った文章のスタイルを確立させること、そうなれば自信を持って筆を走らせることができるようになるというものです。
このようにして「書く力」を鍛えてみてはいかがでしょうか?
次回に続きます。