入試まで残り55日です。
2014年12月08日
※ 年末になりましたので、来年のご案内を申し上げます。来期の授業はすでにご予約などで平日は埋まりかけています。土日は午後を中心に少々空いております。さて、今年も「定休日がない状況」「毎日がほぼ授業日」という有様でしたが、そろそろ体を労わりながらの授業を・・と考えております(笑)。ですが、成績が上がることの、ひいては志望校に合格することの喜びをお伝えするのが私の責務ですので、その情熱は今後も継続していきたいと思います。
さて、前回は「読み方」についてお話しました。読書量の豊富なお子さんはやはり国語では優位に立ちますが、「自分勝手な解釈で読んでいる」「飛ばし読みが慢性化している」のであれば、その読書は有効にはなりません。その習慣がなくても「文章を丁寧に読む」「丁寧に読みながら内容を正確に捉える」ことを意識した読みに徹すれば、むしろそういう生徒さんの方が成績を伸ばしていきます。事実、読書とは無縁だった当塾の生徒たちもそうして伸ばしています(偏差値43から67といった具合に)。国語にテクニックは必要ありません。ですが、「丁寧に読む?そんなの当たり前じやん。それよりコツを教えてくれ」という方がいます。できない方に限って「コツ」とやらを求めたがるものですが(笑)、そういう方は学問の本質がわかっていません。科目を問わず成績が伸びないのはその「当たり前のこと」「基本中の基本」の反復学習をないがしろにし、その実行を「当たり前のこと」として認識してこなかったからです。それが身についてこそやっと応用が自在にこなせるようになるのに・・です。前述の「コツ」と呼ばれるものは他人から教わるものではなく、基礎を確実に定着させていくという作業の過程の中で、熱心に取り組む過程の中で「あーそうか」「そういうことね」と、「気づく」ものなのです。そしてその「コツ」は万人共通のものではなく、作業内容の程度の差により、学習量の多少により、その質量に差が生じるので、極めて個人的なものとなり、その差が成績の差へとつながっていくのです。焦る気持ちはわかりますが、本末転倒にならないよう、親御さんの計らいが却ってお子さんを混乱させることにならないよう、細心の注意を払っていただければと思います。
さて、「話す」「聞く」「読む」ときて、最後は「書く力」ですが、このお話は次回とさせていただきます。