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国語対策法を伝授

入試まで残り60日です。

2014年12月03日

 前回の続きです。

 「読む力」とは「語彙を豊富に身に付けた状況での文章の正確な読み取り・理解ができ、且つスピーディに読める力」です。これに「書く力」が加われば「国語力ある」ということになります。そして「読む力」を付けさせるのに欠かせないのが「読書」です。「自分勝手な読み方をしない」など諸々の条件を満たしていれば、国語力を身に付けるのにこれほど有効な手段はありません。
 問題は読書を年少児より習慣化できるか否かです。また、ご家庭でそのような環境づくりをしているかどうかです。親御さんが本が好きで、お子さんが見様見真似で読んでみたら面白かった、それがきっかけで本を読むようになった、という話をよく聞きますが、それは意外と少数で、全く関連性がないわけではありませんが、本を読む子というのはそれがきっかけでそうなったというわけではありません。
 お友達の影響・趣味から入る読書なども考えられますが、それは一過性で終わることが多く、継続的な習慣になり得ないというのが私の考えです。
 翻って自身のことを考えてみると、私は24時間本屋・図書館に閉じ込められても苦にならない人間です(笑)。小説・哲学・歴史・自己啓発・経済・政治・時事からサブカルチャー・漫画まで、ありとあらゆる分野に手を伸ばす「なんでもござれの読書家」だからです。ですが、これは「知的好奇心を満たす」というかっこいいものではないように思います。「満たされない心を満たしたい」、あいまいな言い方になりますが、そういうことだと思います。
 毎日毎日、人間は悩みを抱えて生きている。他人に相談しようにもそれが的外れなものであったり、満足いく答えでなかったりすることが多い。しかも、会える人間は限られている。そこで多くの先人・偉人の知恵を拝借し、更に複数集めたそれらを基に自分なりの生き方を模索・構築していく。そして、生き方をカスタマイズし、誰のものでもない自分だけのオリジナリティーあふれる生き方を形成し、人生を迷うことなく自信をもって生きていきたいという欲望を満たす。そのためには多種多様な知恵・知識・考え方を得る必要がなり、それが読書への意欲につながっていくのではないかと考えています。
 私はこのように「満たされていない自分」「生き方を考えたい自分」を幼少期よりおぼろげに自覚しているお子さんが自ら本を手にするようになるのだと思います。これがひいては読書を習慣化させることにつながる。そのためには親が強要することなく、無理して本を読む楽しさを強調することもなく、お子さんが自然な形で本を手に取るまで待つことが必要だと思います。
 お子さんに「自分に足りないこと」を自覚させ、そして「より良く生きる術」を身に付けるためにどうすべきかを考えさせることが、親御さんの務めかと思います。そのために、お子さんが悩む機会をあえて設ける、手取り足取り先回りしてお子さんの要望を全て満たしてしまうようなことはしないなど、心に枯渇感を与えるように仕向けることが大事です。誰も解決してくれない問題を自分で考え克服する機会を与える。これが読書へと、それを習慣化させることへとつながっていきます。読書が好きな子は程度の差はあれ「よりよくなりたい自分」が心の片隅にある子なのです。満たされ過ぎている子どもは現状に満足しきっていますので、その維持を望みます。ですので、努力したり、自己研鑽する必要がないと考える。本を読まないのはそこに原因があるように思います。

 次回に続きます。

 
 

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