入試まで残り90日です。
2014年11月04日
入試まで残り90日、3カ月ですね。
さて、本日は国語のお話をします。当塾には国語が苦手だという生徒が多数います。それは国語が苦手だからその強化のために当塾に通う生徒が多いということなのですが。
「どうすれば、国語ができるようになるのでしょうか?」というのは体験授業の際、必ず聞かれる質問です。それに対し私は「文章の内容を正確にインプットし、正確に答えをアウトプットすればいいのですよ。出題者が受験生に望んでいることはこの一点です」と答えます。すると、皆さん納得いかない表情を浮かべます。「そんなことはわかっているよ」と。もっとすごい「答え」を期待されていたんでしょうね。
ですが、その「当然、わかっているはずのこと」が実行できないから国語の成績が低迷したままなのです。「わかっている」ことと「実際に実行してみる」こととの間には雲泥の差があります。それに気付こうとせず、気付いたとしても本気で学習スタイルを見直そうともせず、やれテクニックだ、やれカリスマ講師・塾だとそんなものに頼るから、成績が伸びないのです。
成績の良し悪しは外部環境によって決まるのではありません。一人一人の心に宿るもの、もしくは心の変化によって決まるのです。
「3年も塾に通っているのに成績が伸びない」と、悩んでいるご父兄もいらっしゃるかと思いますが、「三つ子の魂百まで」ではありませんが、幼少期から身についている悪癖を取り除かない限り、心に変化がない限り、土台がユルユルなのに、家を建てるが如く、そんな心もとない状況下では、いくら学習しても安定した学力は身に付かないものなのです。その悪癖を正すことなく、そのままズルズルとお子さんが小学校高学年にまでなってしまったとするなら、それは親御さんの怠慢、「うちの子はできない」と嘆くのであれば、それは取りも直さず「親御さんができていない」ということの言い換え、「自分は親として未熟です」と宣伝しているようなものです。
その親御さんの資質が如実に現れる科目が「国語」です。国語ができない生徒は前述のように「正確に読めない書けない」から。正確さに欠けているのは、集中力・根気・基礎知識が欠けているから、つまり、「人間性が雑」だからです。しかし、その「人間性」を幼少期より形成したのは間違いなく親御さんです。だからこそ親御さんは「なぜ、このように育ってしまったのか?」について、過去のお子さんへの接し方での問題点について、読書する習慣を築けなかった原因について、正確に「読めない書けない聞けない話せない」子どもに育ってしまった理由についてなど、諸々の要因について「責任者」として真剣に考え、気付いたその都度矯正していかなくてはなりません。(ただ、こういう親御さんは矯正のやり方自体も下手ですので、更に拗らせる可能性が高く、注意が必要です)
とは、言っても残り90日です。何とかしなくてはいけませんね。
その話は次回に続きます。