国語のお話・・の前に。
2014年6月02日
続きです。
算数でも理科でも根本原理が理解できないと、たとえ偶然問題が解けたとしても、それを継続的且つ持続的に安定した得点源にしていくことは難しいと思います。ですので、根本原理の理解を深めることが先決事項なのですが、それを定着させるには「根気」「やる気」など精神的な部分での安定、それに見合った時間の確保が不可欠です。「根気」「やる気」は生徒本人の問題ではありますが、まだまだ幼いということを考慮に入れると、その気にさせるのは講師・親の役目ということになり、学習時間を確保できるもできないもその成果次第ということになります。本当は受験当事者である子どもの自主性に期待したいのですが、現実は相当脆いものです。やはり大人がつきっきりで・・・というのが現実的対処ということかもしれません。
算数・理科は時間の勝負でもあります。そのため講師側は「要領よく」「効率よく」を望みがちなのですが、その前に根本理解が定着していないと、おぼろげであやふやな情報・解法を頼りに無駄な試行錯誤を繰り返し、挙句、目の前にある数字をゴチャゴチャ組み合わせ、何の意味もない数字を出し、それでもそれで良しとしてしまいがちです。
根本原理を定着させることが、結果的に効率の良い学習に結びつくのですが、その前段階で挫折してしまう生徒も多いです。つまり根本原理の理解には忍耐が必要なのですが、当事者であるお子さんや親御さんに忍耐力がなければ、その定着も幻のまま終わってしまい結局挫折感しか味わえないという結果になります。
「急がば回れ」という言葉があります。失敗をする人というのは短気であることが多いです。結果がすぐ見えないといやになってしまうタイプの方なのでしょう。これでは何事も成就しません。
次回お話する国語は四教科の中でも特に上記の忍耐力を含めた「人間力」が不可欠です。その前置きとしてのお話をさせていただきました。