理科のお話。③
2014年5月27日
※ 今年のレギュラー授業受講生の募集は終了しました。スポット授業をご希望の方に限り、土日の一部の時間で受講可能です。
「物事は理屈で成り立っている」。理科の問題を目の前にしたとき、それが難しい問題であれば尚更のこと、この言葉を思い出し、それを念頭に入れ解いてください。
勉強のできない生徒の多くは能力が足りないからそうなるのではありません。難問に出会ったとき即あきらめてしまうから、もしくは解いている途中でわからなくなるとヤケを起こしてキレてしまうからです。簡単に言えば「堪え性のない子ども」だからそうなるのです。こういうお子さんが算数や理科を解こうとするときは目の前にある数字を見境なくガチャガチャ加減乗除します。それで答えが出ると思っているのです。ここには理屈も理論も存在しません。極端な話、体重に身長を掛けても何の疑問も感じなくなってしまっているのです。
また、こういうお子さんは問題に書かれた数字だけを基にして解こうとしますが、理屈で物事を考えるのであれば先ず図を描いてほしいのです。描かない生徒はこういうのをめんどくさいと思っているからなのでしょうか?または、書く時間がもったいないと思っているからなのでしょうか?泥臭い作業はかっこ悪い、チャチャチャと解けるのがかっこいいと思っているからなのでしょうか?それとも最初からあきらめているからなのでしょうか?
これらの弊害は時間効率を図ることを最優先させ、考えるたり作業したりする時間を非効率的なものと教え込んでしまった大人の責任です。「早く早く」と言い過ぎることが子供を焦らせ、その子はじっくり取り組むことを厭うようになり・・・・却ってそちらの方が成長を妨げ、非効率的になっていることをお考えいただければと思います。