成果は自主性と学習量で決まる。⑦
2014年5月07日
算数のお話をします。合判テストでは最初の計算問題、次の一行問題の8割、更に基本問題の5割得点できれば平均点は確保できます。これは十分な学習時間を費やしながらの「パターン学習」で何とかなるもの。要は「予習シリーズ」の「基本」「例題」「復習」の各問題の解き方を定着させればこのくらいは確保できるということです。そういう意味で算数は「理系科目」「頭を使う科目」ではなく、時間さえ費やせば何とかなる教科であるということをご認識ください。
社会に至っては「パターン学習」のみで全体の8割が得点できます。簡単に言えば「予習シリーズ」の各単元の丸暗記、更に「要点チェック」の答えの丸暗記でテストの問題のほとんどが解けてしまいます。社会が苦手だというお子さんは先ずそれをやってみてください。要は根気がないから、得点しようと意志がないから、あきらめてしまっているから伸びないのです。それでも得点できない場合は、例えば歴史ですと時系列があいまいになっている、公民だとその構造の理解に乏しいなど、その他理由によるものです。そこは講師がしっかり解説していきますので、授業を疎かににせずきちんと覚えていきましょう。
ただし、算数・社会で「パターン学習」が通用するのは合判など模試に限られています。「模試には強いが過去問に弱い」という生徒さんは、模試は塾で習った範囲からの出題であるのに対し、入試は各学校がオリジナルで問題を作成しますので初見の問題になる可能性が高いということを忘れている。だから得点しにくいということをご認識ください。そういえば「ドラえもん」に因んだ問題が出題されたこともありますね。
入試は65%得点できれば合格圏内に入れますが、内訳は「パターン学習」で取れるはずの問題で8割、オリジナルの問題で5割取ることを目指せばいいのです。問題はオリジナルの問題に対応できるか否か?
ここから必要になってくるのが「考える力」です。その有無が入試の合否を決定します。次回の話ですが、最近国語と理科が苦手な生徒が増えている。
これは「考える力」「考えようとする意志」「考えようとする工夫」の欠如に因るものだと思います。
次回はそのあたりを説明します。